ヨシックス優待でお好み焼き「や台や」と握りの「や台ずし」を比較

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ヨシックスの株主優待で居酒屋2軒に行ってみた。「や台や」と「や台ずし」で名前が似ていて、しかも駅前に並んで出店しているのでさらにややこしい。

なぜか東京郊外の青梅線沿線に店舗が多く、福生~拝島~昭島駅に集中している。「や台ずし」の方は23区内にもあるが、お好み焼き・鉄板焼きの「や台や」は都内だとこの3店しかない。

「や台ずし」のカウンターで一人刺身をつつく

や台ずしは夜間のみの営業だが、平日でも16時から空いているので早い時間に行くとがらがらである。混んでくるとタバコの煙がきついので、分煙でない居酒屋には早めに行くに限る。

後述のや台やと共通して揚げ物のおつまみもあるが、やはり寿司屋の方は刺身と握りがメインである。カウンターに座ると板前さんが眼の前で握ってくれる。それでも安いネタなら1貫59円からあるので、ロボットが握るかっぱ寿司・はま寿司・くら寿司並みにリーズナブルだといえる。

にぎりは安い方から「たまご」「げそ」と99円の「本まぐろ」をお願いしてみた。まぐろは1貫100円以下にしてはネタがかなり分厚い。

しゃりは小さ目で上品だが、寿司のクオリティはやはりロボット寿司とは違う。すかいらーく系列の魚屋路に近いレベルだ。

1,000円の優待券なので、残りは思い切って刺身の3点盛り(799円)をお願いしてみた。スーパーで買えばもう少し安いが、やはり造りたては味が違う。特にアジとハマチはとろけるくらい脂が乗っていて、至福の食べ心地だった。

19時前はドリンク半額のタイムサービスだが、いつも通りお酒は頼まずお冷で済ませた。以上で税込1,098円、残額は現金でお支払い。

まだ明るい17時台の入店だったので、カウンターは自分一人で貸し切り状態だった。板前さんも丁寧に握ってくれて得した気分だ。駅前にあって便利なや台ずしで、刺身と寿司だけさくっと食べて軽く夕食を済ませる、そういう使い方もありだなと思った。

とん平焼きかららチヂミまで何でもある「や台や」

日を改めて向かったのは、お好み焼きの「や台や」の方。こちらは2人で行ったので、特に金額は気にせずありったけオーダーしてみた。まずはつまみに白味噌ベースのもつ煮と、赤味噌ベース名古屋名物どて煮を比較。

なかなかのボリュームでシェアするにはちょうどよい。先日の岐阜滞在で「どて煮」は何度か食べたが、同じもつでも漬物並みに味が濃いので、ご飯と一緒にいただきたいところだ。

お好み焼きはメニューの「直径33cm巨大焼き」が気になるが、でかすぎても冷めてまずくなりそうなので、普通サイズのデラックスをお願いしてみた。それでも680円にしては、皿からはみ出るほどのサイズがある。巨大焼きだとLサイズの宅配ピザくらいになってしまうだろう。

粉物を比較してみようと思い、とん平焼きと海鮮ねぎチヂミ焼きを追加。普通のお好み焼きといまいち違いがわかっていなかったが、とん平焼きの「とん」は豚。小麦より肉がメインで、豚肉を包んだ玉子焼きのような感じだった。

チヂミの原料はお好み焼きとほぼ同じはずだが、山芋を入れないだけでこんなにモチモチになるものだろうか。具の量や練り具合、油の量も違うと思うが、小麦粉を溶いて焼くだけでこれほど違う料理ができるのが不思議だ。

最近自炊する味噌汁にも小麦を落としてすいとんをつくるくらいなので、モチモチのチヂミはかなり気に入った。ほかに焼きそば、焼きうどんやオムそばもあってそそられたが、さすがに腹が膨れたのでこれで終いにした。

一人でもくつろげる寿司屋、宴会向きのお好み焼き屋

「や台ずし」と「や台や」は似たような雰囲気・価格帯の居酒屋だが、メインが寿司か鉄板焼きかで使い方が変わってくる。一人でも刺身を肴に落ち着いて酒が飲めるのは「や台ずし」の方で、数人でわいわい騒ぐなら「や台や」がおすすめだ。

「や台や」はいか焼からポテ明太チーズ焼まで、およそ思いつく鉄板料理はそろっているので複数人でシェアしながらいろいろ試したい。「や台ずし」は、安くても質の高い寿司をカジュアルに楽しめるお店としては貴重かもしれない。カウンターがある寿司屋に一人で入るのはなかなか勇気がいるが、テーブル席も併設された居酒屋的なしつらえなので、そこまで敷居が高くないといえる。

もし青梅線沿線で飲むことがあったら、ぜひ両方はしごして試してほしい、おすすめの居酒屋だ。各駅前で隣接しているので「や台ずしで軽く寿司をつまんでから、や台やの鉄板焼きでがっつり締める」そんな使い方もできる。