6畳間にちょうどよい、1,000円の小型USBサーキュレーター

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自他ともに認めるサーキュレーター好き。夏でも冬でも空調効率アップのため室内空気の循環は欠かせない。ミニマリストなのに出張先でもついつい買い増してしまうくらい、サーキュレーターがお気に入りだ。

ツインバードは6畳間には大きすぎた

先日購入したツインバードのKJ-D994Wも悪くなかったが、自分の部屋で使うには少々大げさに思われてきた。大は小を兼ねるというし、弱モードなら小さい部屋でも風が強くて寒すぎるということはないだろう。

しかし、いかんせん30cm四方のボリュームは6畳間で目立ちすぎる。類似製品の適用畳数が8畳と書かれているから、完全にオーバースペックだろう。

同じサーキュレーターでも、バルミューダやプラスマイナスゼロなどデザイン性の高いアイテムなら、オブジェとして眺めて満足できるかもしれない。安さが売りのアイリスオーヤマやツインバード製品には、残念ながらそこまでの魅力はない。

グッドデザインな小型サーキュレーター

デザイン性重視でさらに小型のサーキュレーターとなると、プラスマイナスゼロのコンパクトファンが候補に挙がった。価格も4,000円とリーズナブルだが、見た目がいかにも扇風機なので、サーキュレーター的な風の直進性と循環性能を期待できるのかいまいち不安を感じる。左右の首振り機能も必要ない。

同じ価格帯で、BRUNOのミニファンも工業製品的な無骨な見た目がなかなかよい。しかし寸法を見ると23cmほどあり、意外と大きいことがわかった。

千円で買えて威力抜群のUSB扇風機

さらに小さい、以前オフィスで使っていたパソコン接続のUSB扇風機のようなものがないかアマゾンで探してみたところ、まさにぴったりの製品を発見した。いずれも中国製で1,000円程度の価格帯なのだが、羽根が二重になっていて見かけによらず送風性が高いようだ。

いろいろ調べたところ、二重羽根のサーキュレーターは無印良品から出ていた商品のコピー製品と思われる。今はシーズンオフなのか無印のネットショップに出ていないが、スイッチや細部のデザイン以外はアマゾンの格安品も変わらない。もとは同じ工場でつくっていたOEM製品かもしれない。

Voladorのバッテリー内蔵型が優秀

いくつかバリエーションがあるうち、バッテリー内蔵型のVoladorという製品を選んでみた。USBのケーブルは付属しているが、コンセントにつなぐACアダプタはついていないので、スマホ用のものなど転用する必要がある。

風量は弱/強の二段階設定できて、6畳間を強で回せば冬場に暖房を循環させるにはちょうどよいくらいだった。やや音がうるさいのが、弱モードだとやや風が弱すぎて足元が冷えてしまう気がする。うるさいといっても、狭い部屋ではエアコンの音の方が大きいくらいなので、さほど気にはならない。

文庫本サイズくらいのサイズでかなり遠くまで風を送ってくれるので、二重羽根の性能は期待通りだ。製品名は「扇風機」となっているが、性能はサーキュレーターと考えて間違いなさそうだ。

動作時間は厳密に測っていないが、コンセントから抜いても確かに内蔵バッテリーで動き続けた。夜間はあえてバッテリー駆動でタイマーの代わりに使うのもありだろう。

なにより部屋の中で目立たず場所も取らないのがうれしい。アマゾンに並んでいるこの手の商品は、安かろう悪かろうのハズレが多いが、久々に良い買い物だったと思う。

勝手に回転したりLEDがまぶしすぎるのが欠点

いいことづくめのVoladorだが、安いなりにデメリットも発見した。

まず首を振る角度が上に30度で限界なので、普通のサーキュレーターのように天井にまっすぐ向けることができない。部屋の長辺方向に飛ばせばそれなりに空気は循環すると思うが、気になるなら下に三角形の台座でもかませるとよいだろう。

次に、強モードで動かしていると、じわじわ本体ごと回転してあらぬ方向に向いてしまう。軽量化しすぎてベースの自重が足りないのか、接地面のグリップが弱いのかもしれない。これは裏面に養生テープを輪っかにして貼ったら解決した。

また、最近のスマホ充電器にもよくある問題で、青色LEDがまぶしすぎて夜間気になるという点も挙げられる。これも紙片やテープで適当にLEDを塞げば解決するだろう。風の強度を変えるとLEDの色が微妙に変化するのだが、電源オフ時は消灯するように設計してほしかった。

わずか千円で買える小型サーキュレーターで、冬のエアコン設定温度を2~3度下げられる。夏も冬も一家に一台、いや一部屋に一台ずつ常備しても損はない省エネアイテムだ。ミニマリストのライフハックにぜひおすすめしたい。