ヒゲ脱毛体験記~SBCで無制限契約、レーザーが痛すぎて男泣き

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長年の夢であったヒゲ脱毛を決意してから2か月。ついに湘南美容外科(SBC)で最初のレーザー施術を受けた。RINXとSBCでカウンセリングを受けて、完全脱毛するまでの金額が変わらないなら、エステより医療用レーザーの方が確実かと思った。

ゴリラ脱毛は本当に業界最安値?

同じレーザー方式ということで、広告をよく見るゴリラ脱毛も一応検討してみた。「ヒゲ3部位、4年間無制限、業界最安値」という謳い文句だが、ウェブサイトに記載されている価格68,800円は税抜きなので、消費税を入れると74,304円になる。

計画している「鼻下・アゴ・アゴ下」の3部位に「ほほ・もみあげ」を追加すると、税込合計額は137,592円。結局SBCの132,980円より高いことになる。

バルジ破壊のメディオスターNeXT PRO

ただし、ゴリラクリニックの方は同じレーザーといっても、「メディオスターNeXT PRO」という最新装置をメインで揃えているようなので、一概に比較はできない。

SBCでメディオスターを使う場合は「無制限」のオプションがなく、通常の「4年間無制限(税込69,800円)」の予算では6回までに制限されてしまう。

ウェブのレビュー記事を見る限りでは、レーザー6回照射というのは完全脱毛できるか際どいラインだ。毛周期を考慮して1年かかるのが標準とすると、ひげの濃さなど個人差によっては取りこぼしが出てくるかもしれない。

3年くらいしてから、ひょっこり気まぐれで生えてくる毛が出ないとも限らないので、やはり同じ金額なら「無制限」の方が安心である。もっとも、長期的な男性ホルモンの活動までは予測できないので、無制限の4年間終了後も追加で当てる必要が出てくるかもしれない。

新技術より、実績をもとに毛根破壊型を選んだ

毛根を根こそぎ熱破壊する従来のレーザーに比べ、メディオスターは上層のバルジ領域をターゲットにすることで神経への刺激を抑え、痛みが少ないらしい。

どちらも体験したことがないので比較しようがないが、新しい技術であるため10年以上経っても本当に脱毛できるのか不安な部分がある(データが少ない)。

その点では痛みが大きいものの、毛根破壊の旧式レーザーの方が効果は確実と思われる。SBCの方が無制限のコストも安いし、ゴリラクリニックはまだ全国の店舗数も少ないので、今後数年間の引っ越しの可能性も考えて湘南美容外科を選んだ。

SBCの手続きは相変わらず素っ気ない

RINXでトライアルの施術を受けた後だったので、SBCでは「2か月レーザー照射できない」という話だった。その間、ゴリラクリニックや脱毛装置について調べて準備は万端、早速電話して初回の予約をお願いしてみた。

平日はガラガラだろうと思っていたが、意外と空きが少ない。実際に店舗に行ってみても、夕方は男性・女性とも予約客で混みあっていた。カウンセリングと重要事項説明的なものは前回受けたので、申し込みのサインをしたらすぐに個室に移って施術が始まった。

駅前の便利な立地なのでしょうがないかもしれないが、かなり狭いフロアをさらにカーテンで区切って個室をつくっている。契約書やカードのサイン用に渡されたボールペンは、アスクルの1本100円以下のものだった。

一応美容外科で、10万を超える決済をするのだから、筆記具はもう少し高級なものを用意してもよさそうに思った。エステと違う病院ということで、素っ気なさと合理性を売りにしているのかもしれないが。

年季の入ったSBCのジェントルレーズ

待っている間にも、隣のベッドからバシュッバシュッとレーザーを当てる音が聞こえくる。設置されている装置は事前の調査通り、アレキサンドライトレーザーを生成するSyneron Candela社製のGentleLASE。塗装が剥げたりパネルのカバーが破れていて、かなり使い込まれている印象だった。

冷却ガスは別のタンクから補給されている、プロパンガスのボンベ並みの大きさで、交換が大変そうだ。ジェントルレーズは冷気とレーザーを同時に放出することで、ジェルを塗らない簡単施術を実現している。

「先生」と呼ばれる方が一瞬肌の状態を見て、問題ないということで担当スタッフさんによる施術が始まった。

まず、レーザーがまぶしいので、目にアイマスクを小型にしたような覆いを被せられた。こうなるとまな板の上のコイだが、「それでは行きますよ」という合図で、頬のあたりから人生初体験のレーザー脱毛が始まった。

TBCのニードルより痛かったレーザー脱毛

バチッと1発目…カバー越しでも目の前に火花が散って、強烈な痛みを覚えた。間髪入れず2発目、3発目と続いて、目の周りからもみあげのあたりまでレーザーを当てられる。

正直、レーザーがここまで痛いとは思わなかった。前回RINXで受けたフラッシュ脱毛で甘く見ていたのかもしれない。エステの装置と医療用レーザーは別物だと実感した。

昔トライアルで受けたTBCのニードル脱毛と比較すると、痛みの強さは「レーザー>ニードル>フラッシュ」だ。ニードルも痛かったが、毛穴1本1本を焼き切るのに比べて、レーザーは同時に面で攻めてくる感じだ。痛みは分散して減るどころか、倍増である。

輪ゴムではじくより、鼻毛を束で抜くイメージ

指で鼻毛を抜くのをイメージしてみてほしい…長い毛を1本だけ選んで抜くのと、10本くらい束でつまんで抜くのと、どちらが痛いかは言うまでもない。

レーザー脱毛の痛みはよく「輪ゴムではじかれる」とたとえられるが、正直輪ゴムどころではない。目の前は覆われて見えないが、何かウツボのような鋭い歯を持ったエイリアンが、次々と顔に噛みついてくるイメージを想像した。

生まれて初めて味わう痛みに男泣き

ほほやアゴ下はまだ毛が薄いので痛みも弱いらしく、徐々に本丸の口の周り、そして脱毛の天守閣といえる鼻下を攻めてくる。5発受けたくらいから、もう全身が汗びっしょりになっていて、額の汗を拭きながら施術してもらった。

口周辺は毛穴も神経も密集しているのか、ほっぺたの2倍は痛い。1発ごとに、電気ショックを受けるように全身がのけぞって痙攣していたと思う。

美人のお姉さんに度々「大丈夫ですか!?」と声をかけられた。しかし笑気麻酔は別料金になるとわかっているので、なるべく平静を装って耐えた。アイマスクを取ったらきっと目に涙が溜まっていたことだろう。

バルジ破壊も1回試してよかったかも

虫歯の治療とか蓄膿症の手術とか、これまで顔の上でいろいろ痛い思いはしてきたが、レーザー照射は未知の領域だった。強力なエネルギーで毛根を焼き尽くすのだから、体に悪いのは間違いない。ゴリラ脱毛が「痛くない」を売りにしている理由がわかった。

バルジ破壊のメディオスターは試さないで申し込んでしまったが、もし痛いのが苦手なら、お試し料金で両方受けてから選んでもよいかもしれない。追加で麻酔代を払うくらいなら、最初から低刺激のレーザーを選ぶ方が効率的だ。

これから4年間、少なくともしばらくは1ヶ月に1回のペースでレーザーを当てることになると思うと、なかなか壮絶な道のりだ。世の女性たちが脇や足をレーザーで永久脱毛しているのは、すごいことだと知った。

レーザー脱毛後の注意事項

家に帰って鏡を見ると、頬のあたりに少し赤くなっている個所があったが、それ以外は特に問題なさそうだ。6時間も経つと赤みも収まった。

レーザー照射の副次的効果か、ちょっと肌が引き締まってつるつるになったように思う。ヒゲはまだ変化がないが、皮膚のすべすべ感をすぐに実感できてちょっとうれしい。

一応注意事項としては、当日は風呂に入らずシャワーのみ、アルコールも激しい運動も避けること。また施術前後の日焼けは絶対NGと念を押されたので、これからの季節、日焼け止めを顔に塗った方がよいのかもしれない。

面倒なので外出時はマスクをつけて済ませればよいかと思ったが、ほほの部位で目元や鼻筋近くまで照射するので、この部分はマスクではカバーできない。

渡された説明書によると日焼けは1時間でもダメらしいので、今年の夏は苦労することになりそうだ。ビーチと海水浴については、去年石垣島や周辺の離島でさんざんエンジョイしておいてよかった。

ヒゲ脱毛は長期投資

脱毛の体験記ということで、劇的な効果が出たらビフォア&アフター的な髭面写真を公開してもよいかと思う。といっても平均的に効果が出始めるのは半年先くらいだと思うので、気長な長期投資という感じになりそうだ。

SBCでの待ち時間に施術メニューのファイルで整形前後の写真を眺めていたが、整形前の写真は照明も暗くお化けのように写っていてひどかった。ライザップのBeforeポーズも、みな猫背でしょぼくれた顔をしていてひどいと思うが、こういうのは誇大広告にならないのだろうか。

脱毛で貯まるSBCポイントの使い道

ここ数カ月で脱毛の技術や装置についてずいぶん詳しくなったものだ。気がつけば、日本皮膚学会の論文まで読んでいた。脱毛が済んでしまえば他に役立ちそうな知識でもないが、SBCの友達紹介で双方5,000ポイントもらえるそうなので、知り合いで脱毛に興味がある人はぜひ相談してほしい。

ポイントがたまったら、薄毛治療とか美容注射でも試してみようと思う。にんにくとかアルギニンとかカフェインとか、直接注射して大丈夫なのだろうか。成長ホルモンはさすがにドーピングではないか。