親知らずを抜いた当日の食生活。各種ジェルの食べ比べと注意事項

左下の歯茎に埋まった親知らずを口腔外科で抜歯してもらった。今後予定している右下2回目の抜歯にそなえて、当日の食事についてメモしておきたい。

親知らずを抜いた日は、基本的にジェル系の流動食しか受け入れられない。ジュースよりも半ば固形のジェルを口の端から流し込んだ方が、傷口にしみなくてよい。

またジェルの栄養分を比較したところ、価格は高くてもカロリーメイトのゼリータイプが一番すぐれているとわかった。食感も通常食に近く、ウィダーin系の人工的ジェルに飽きたらカロリーメイトを試してみるといいと思う。

抜歯前の食い溜めは必須

手術後はとてもではないが食事できる状態ではない。病院に行く前はいつもどおりの朝食をとったが、後から考えると前日~朝食で思い切り食い溜めしておいた方がよかった

今回はたまたま手術の前の日に、サルヴァトーレ・クオモのランチブッフェで死ぬほどピザを食べていた。期せずしてカーボローディングできていたためか、術後に昼食を抜いても、さほどつらい思いをすることはなかった。

薬を飲むために食事する

手術後4時間ほど経って麻酔が切れてきたのか、徐々に抜歯跡に痛みが出てきた。早めに痛み止めの薬を飲んでケアしたいが、すきっ腹で薬を飲むのは胃に悪そうだ。

そこで腹が減ったというより痛み止めと「食後の薬」を飲むために、何か口に入れてみることにした。まずは病院から帰る途中コンビニで買っておいた、ウィダーのinゼリーを試す。

固形のロールパンやスナックスティックも買っておいたのだが、当日はまったく食べられる気がしなかった。同じ菓子パンでも、さらに柔らかい蒸しパンならマシだったと思う。賞味期限もそれほど長くないので、抜歯後の食事は欲張らず、ゼリー系だけ買っておけばよかった。

抜歯後の食事

ジェルをそのまま吸い込むと、口の中が負圧になって傷口の血餅(けっぺい)が取れてしまうおそれがあるらしい。面倒だが、一度お皿に中身を出してからスプーンですくって食べた。

ドライソケットの防止

万が一かさぶたが取れてドライソケットと呼ばれる状態になると、内部の骨が露出して痛むとともに、治療が長引いてしまう。

病院で渡された注意事項の紙によると、

  • 強いうがいを頻繁にしない
  • 手術部位を舌や指で触らない

これらは血餅を保護してドライソケットを防止するための対策だろう。

食事や歯磨きの際も、うっかり傷口に触れてしまわないように神経を使う。うがいするにしても、ちょっとだけ水を口に含んで湿らせる程度で済ませるようにした。

抜歯後のゼリーの食べ方

ウィダーのゼリーは常温保存しておいたので、口腔内で特に刺激は感じない。わずかに開く口の隙間から、お皿にあけたジェルを少しずつ流し込む。患部にまわるとしみるので、顔を傾けてなるべく傷口にジェルが届かないようにする。

スプーンは補助程度で、器に直接口をつけて中身を注ぎ込む方が楽だった。その際も血餅が取れないよう、なるべく吸い込まずに喉まで自然落下するよう心がける。

抜歯後のジェルの食べ方

短いストロークで咀嚼することもできるが、あまり口を動かすと縫合個所が引っ張られて痛みが出る。そのため唾液と混ぜてゴクッと飲み込むような普通の食べ方はできない。ほとんど噛まずに、口から食道へ直接ゼリーを流し込む感じになる。

術後6時間経ってもまだ血が止まらないので、何度も洗面所に血が混ざったツバを吐きに行っていた。本当は止血が完了してから食事したかったが、痛み止めの薬を飲みたいのでそちらを優先した。仕方なく、口の中で血と混ざったジェルを飲み込む。

流動食の疑似体験

ウィダーを1パック注ぎ込むのに、10分くらいかかった。生きるために必要なカロリーを、少量ずつ体内に注入する感じ。流動食や「胃ろう」を疑似体験しているような気がした。鼻からチューブを通して直接胃に栄養を流し込む方法もあるらしい。

若い頃は、栄養補助食品だけで食事を済ませられれば調理と食事の時間がかからず、合理的だと思っていた。「食料=栄養」という考え方は変わっていないが、歳を取るほど食事への余計なこだわりが増えるらしい。

1日3食とも流動食や経管栄養になってしまうと、生きる楽しみが半分くらい減ってしまう気がした。ガストのミートドリアや、はなまるうどんなど安いもので構わないから、しっかり味付けされた固形物を食べたい。

スーパーで栄養ジェルを買いだめ

ウィダーinゼリーはエネルギータイプを買ったので、1個で180kcal摂取できた。空腹は多少まぎれたが、すぐにまたお腹が空きそうな気がする。

治療のためには、断食するより積極的に栄養を取った方がいいらしい。ジェル系の流動食なら時間をかけて食べられることがわかったので、買いだめに行くことにした。

ジェルはコンビニでも手に入るが、スーパーでまとめ買いした方が安い。さらに今日は近所のスーパーが会員5%オフの日でもあった。店内をくまなく回って購入したジェル類は以下のとおり。

スーパーでまとめ買いした流動食

比べてみると、ウィダーのinシリーズとカロリーメイトのゼリータイプは1個で200円もする。たまたまカロリーメイトが2個まとめ買いで300円と割安だったので、味見も兼ねて購入してみた。

ジェルの値段はカロリーに比例する

それ以外に買ったノーブランドのジェル類は1個100円くらい。ウィダーinの型落ち商品なのか、現行ラインナップにないカルシウムと塩分プラスも100円だった。

ただしこれらは摂取できるカロリーが100kcal以下だったりして腹持ちが悪い。1パックで200kcal近く摂れるのはウィダーinエネルギーとカロリーメイトのみ。

どうやらジェルの値段は熱量に比例しているように思われる。スポーツ中など時間のないときに速攻でカロリー補給するには、高濃度のウィダーやカロリーメイトを飲んだ方が効率はいい。

カロリーメイトはまるですりおろしリンゴ

家に帰ってさっそくジェル類を試食してみた。カロリータイプのゼリータイプは初めて食べる。

アップル味は、まるで本物のすりおろしリンゴのような食感だ。見た目も白く濁っていて、何も言われずに食べたらリンゴと見分けがつかないくらいよくできている。そのためウィダー系の科学的な機能性食品に比べて、「ちゃんと食事をしている感じ」が増す。

主成分は果糖ブドウ糖液糖ではなく、もろに砂糖と書いてある。ホエイも入っていて、タンパク質の含有量は1パック8.2gとかなり高い。ちょっとしたプロテインバーの代わりになるくらいだ。

ウィダーinよりコスパが高い

価格は高いが、カロリーは200kcalきっかり摂取できる。これはウィダーinのエネルギー版(180kcal)より多く、タンパク質もプロテイン版(5g)より多い。熱量とタンパク質に関しては、カロリーメイト1パックにウィダーinのエネルギーとプロテインを合わせたより多くの量が含まれていることとわかった。

味覚も含めて、トータルバランスにすぐれたカロリーメイトのゼリー版。迷ったらこれ1個買っておけば損はない。下手な格安ジェルを何個も飲むよりも、カロリーメイト1個の方がコスパはよいかもしれない。

これから右下の親知らず抜歯も控えており、しばらく流動食生活が続く見込みだ。ネットの通販でまとめ買いすれば、単価200円を切る値段でカロリーメイトが手に入る。

大塚製薬 カロリーメイト ゼリー アップル味 215g×24袋

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店頭で買った商品は、賞味期限が約半年ごとそれほど長くはない。しかし病気の際や防災・非常用として、カロリーメイトのジェルタイプを常備しておいてもよいかと思った。

スーパーで見つけたレアなジェル食品

ほかにも特筆すべきゼリー食品として2品紹介したい。

「メンテナンスゼリー」はいかにも安そうなノーブランド品に見えるが、実はアサヒ飲料製。カルピス由来のL-92乳酸菌が配合され、ひそかにハイスペックだ。

メンテナンスゼリーとtamatein

商品のコンセプトしてはカロリー摂取より水分補給を目的としているようで、たったの16kcalしかない。器にあけてもほとんどサラサラで水のようだった。

もうひとつの「たまテイン」はその反対に、卵を主原料にした濃密なジェルだ。「エナジープリン飲料」という名前のとおり、食感はまるで「飲むプリン」といえる。

東京多摩地区の町おこし的な地産商品ではなく、埼玉県のイセ食品が製造している。原材料にはがっつり砂糖や加糖卵黄が入っているので、カロリーメイトと同じくらい食べごたえがある。カロリーも同等の197kcal。

まるでたまご酒のように滋養に満ちた高性能食品で、手術後の体力回復にはぴったり。コンビニで見かけることがないのは残念だ。アマゾンや楽天のネット通販でも販売されていなかった。

tamateinはたまたま近所のスーパーで、賞味期限が近い見切り品として1個39円で投げ売りされていた。どこかで見かけたら、一度味見してみる価値はある。

ジュースはジェルより患部にしみる

ジェルの他に、伊藤園の「1日分の野菜ドリンク」も安売りされていたので数本買ってみた。通常版より濃いらしく栄養1.5倍、1日分(350g)より多い野菜500g使用しているとうたわれている。

親知らず抜歯後の食事

濃い野菜ドリンクなら、カゴメやコンビンのスムージーを買った方が繊維質も摂取できそうだ。しかし親知らずの抜歯直後は、傷口に食べかすが挟まるのが気になる。

歯ブラシでかきだすわけにもいかないので、しばらくは完全な液体流動食で済ませたい。その点ではスムージーでない野菜ジュースの方が、口の中に繊維が残らず食後のケアが楽だ。

伊藤園のジュースは常温で販売されていたのがありがたい。さっそく飲んでみると、ジェルと変わらず、ほとんど噛まずに胃に流し込むことができた。

しかしジュースはジェルより流動性が高いため、口の中に浸透して縫合部分に回り込みやすい。そのため半固形のゼリーよりも傷口にしみて痛かった。

ドリンクは常温がベター

もう一本、冷蔵状態の「飲むヨーグルト」を試してみたら、常温のジュースよりも痛みが増した。術後のろくに食事ができない間に乳酸菌やいろいろな栄養素を摂取したいが、冷たいドリンクはまったくもって向いていない。

飲み物としては、常温保存できる野菜ジュースの方がまし。さらに痛みを避けたいなら、ジェル類だけで食事を済ませたが方がベターだ。ジェルでも多少は水分を摂取できる。それで足りない分は、ぬるい水道水でも口に含んだ方がまだましだと感じた。