ついに松屋が本気を見せた!中落ちカルビステーキ定食を優待券で試食

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松屋の「なんでも頼める」株主優待券を使うべきメニューは毎年「厚切り豚テキ定食」と決めていたが、今年はなぜか肉質が劣化して味気なく感じた。最近食べた「ビーフシチューエッグハンバーグ定食」も大雑把なつくりで、税込750円と高価なわりにはいまいち感動が薄かった。

松屋の味付けが濃すぎて体に合わなくなってきたのかと思い寂しい気もしたが、新発売のメニュー「中落ちカルビステーキ定食」を食べてみて、再び松屋の底力を見せつけられることになった。税込730円と牛めしの2倍以上する高価なメニューだが、牛丼屋常連の人もそうでない人も一度は食べてみることをおすすめする。

まるで焼肉専門店のような本気のカルビ

お昼時で混んでいたからだいぶ待たされると覚悟していたが、カルビステーキはトンテキと同じく注文を受けてから焼いてくれるようで、注文してから出てくるまで10分くらいはかかった。付け合わせのおかずを、ポテトサラダがキムチの2種類から選べるのだが、キムチは毎日味噌汁に入れて食べているので、自宅でつくることのないポテトサラダを選んでみた。

サラダは別皿でなく、肉と一緒に盛られている。一見、トンテキよりもボリュームが少ないかな、と思ったが、食べてみるとそうでもなかった。厚切りのカルビに焼肉風のタレがかかっている。ゴマが浮いて香ばしそうだ。

カルビを一口食べてみて驚いた…これはまさに焼肉店のランチで出てくるような本物の肉だ。別に松屋の肉が偽物なわけではないが、厚切り豚テキの固くてパサパサした食感に比べると、柔らかくてしっかりと肉汁が口の中に染み出してくる。焼肉専門店で食べれば1,000円以上してもおかしくないランチプレートだ。

前回食べた750円のビーフシチューエッグハンバーグに比べると、牛丼チェーンにありがちな「単にできあいの材料を乗せただけ」という手抜き感は一切なく、厨房で時間をかけて火を通した特製メニューという気がしてくる。

吉野家鍋膳に引けを取らないプレミアムメニュー

700円以上の価格帯はすでに牛丼屋の範疇を超えていて、吉野家の鍋膳シリーズと競合することになる。せっかく牛丼2杯分のランチを食べるなら、失敗のないように選びたいものだ。

吉野家が一人用鍋に野菜も多めで地域限定、にぎやかさを演出しているのに対し、松屋の中落ちカルビは小細工なしの直球勝負。「黙って俺の焼いた肉を食え」という、アルバイト店員さんの意気込みが伝わってくる。

優待券の活用としても750円なら悔いはない。今年度の残っているチケットはなるべく中落ちカルビステーキ定食に注ぎ込もうと心に決めた。店舗限定・数量限定とのことだが、できるだけ長く続いてほしいものだ。

ついでに100円セールの豚汁もオーダー

カルビであまりに感動してしまったので、つい財布のひもが緩んで豚汁も追加オーダーしてしまった。定価180円が100円になっていたのに乗せられたということもある。

普通の味噌汁より大きなお椀で、ポスターの写真ほどには具がごりごり入っていなかったが、電子レンジで温めた熱々の豚汁をよそってくれたので、体があったまった。

松屋の株主優待券を使うなら、自然と高価格帯のメニューを選ぶことになる。松屋のやる気にむらがあるのか、普通の定食とプレミアムメニューの落差が激しいように感じる。優待券を余らせている方には、ぜひこの機会に中落ちカルビステーキを味わってみることをおすすめしたい。