アトムとカッパでコロワイド優待を安く入手。北海道ランチレビュー

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飲食系の株主優待といえば欠かせないコロワイド。優待名人の桐谷さんも一押しだが、優待獲得に必要な株数が500株、80万円以上の投資額が必要というセレブな銘柄であった。その分、もらえる優待券は年間4万円相当と破格で、優待利回りも4%超と悪くない。

ところが近年、コロワイドに買収されたアトムとカッパ・クリエイトホールディングスの優待券が相互利用できるようになった。この2つであれば、投資額はそれぞれ7万円、13万円くらいで済むので、コロワイドの優待が使えるか試したみたい人にはぴったりだ。

アトムとカッパの株主優待カードが届いた

とりあえずアトムとカッパで100株ずつ買ってみたら、それぞれ2,000、3,000ポイント分チャージされたカードが別々に届いた。デザインはまったく同じで、ロゴと文字だけ違う。

合計20万円くらいの投資で年間1万円分の優待ポイントをもらえるから、ちょうどコロワイド500株の1/4くらいの投資額・還元率を経験できるというわけだ。優待利回りが3銘柄ともほぼ同じくらいになっているから、まさに「見えざる手」で需要と供給が最適化されているともいえる。

発行されたID(カード裏面に記載)と仮パスワードで「株主様専用サイト」にログインすると、ポイント残額が確認できる。少し使った後だが、1円単位できちんと記録されていた。アトムとカッパのカードは1回の会計で併用することは可能だが、ポイントの合算やカードの共通化はできないらしい。面倒だが2枚とも持ち歩いて、株主サイトも別のアカウントでログインする必要がある。

他の飲食株主優待は300円とか500円のチケットでお釣りが出ない仕組みなので、安いメニューを選んでも1円単位で無駄なく清算できるポイント制は、貧乏株主に優しいサービスだ。コンパクトなカードに記録されているので、チケットの束を持ち歩かなくても済む。将来的にはスマホアプリのバーコード表示かFeliCaに統合されるとありがたい。

東京都内には1店舗しかないアトム系列店

アトムの優待は、回転ずしの「アトムボーイ」「にぎりの徳兵衛」、焼肉「カルビ大将」などで使える。社名を掲げたアトムボーイはインパクト大なロゴマークだが、鉄腕アトムのキャラクター使用許諾は受けているようだ。そうでなければ東証2部上場など不可能だろう。

アトム系列店はわりとなじみがあると思っていたが、東京都内では町田の「ステーキ宮」しか存在しないと判明した。しばらく岐阜に滞在していた間に徳兵衛をよく見かけた気がしたが、アトムは東海地方が中心らしい。コロワイド系列店で相互利用できなければ、東京でアトム優待はほとんど使い道がないと言える。かっぱ寿司の方は23区外でも、稲城市とか青梅市にぽつぽつあるので、まだましな方だ。

コロワイドの店舗はアトム・カッパより首都圏で充実している。優待サイトの「グルメサーチ」でエリアを選ぶと、立川~八王子エリアにもお店があるのはうれしい。夜間営業のみの居酒屋だとお通しカットできるか気になるが、とりあえずランチOKなイタリアンのラ・パウザが各地にあるので便利そうだ。

コロワイド系居酒屋「北海道」の日替わりランチ

ひとまずコロワイド系、新宿の居酒屋「北海道」でランチを試してみた。名前の通り、カニやイクラの海鮮料理が中心で、コースも4,500円以上と割高だ。

ランチは日替わり830円から1,080円海鮮丼まで(税込)。同じ海鮮居酒屋のチムニー「はなの舞」500円ランチとかに比べると高級感が漂っている。

新宿とはいえビルの上層階にあり、平日の昼間は12時過ぎでも閑散としていた。この界隈は他にもっと安い飲食店や路面店が多いから、この立地でのランチ提供はなかなか厳しいだろう。むしろランチタイムにごった返す、はなまるうどんとか牛丼屋を避けて静かにランチを楽しむなら、北海道は穴場といえる。

ランチタイムは対応していないが、メニューはタブレットから注文できる方式。放っておくとリアルゴールドウコンの宣伝などが勝手にはじまるが、最近ウコンのクルクミンはまったく効果がないという噂で持ち切りなので、微妙なプロモーションだ。

今日の日替わりランチはヒレカツの卵とじ。おかずはきんぴらごぼうに微妙なボリュームのたくあん。個人的に居酒屋ランチで漬物が少ないのは残念だ。牛丼屋やカレー屋のように、紅ショウガ・福神漬盛り放題としてほしい。

ヒレカツはそれなりのサイズで、まあまあおいしい。といっても830円の価格なので、期待に比べるといまいちかなという印象だ。家賃も高くて競合ひしめく都心店舗なので仕方ないと思うが、渋谷の炭火やきとりさくら600円イベリコステーキ定食のような掘り出し物は存在する。

はじめてのポイントカード会計でどきどきしたが、店員さんにカードを渡すとレジ横の専用端末に手動で金額を入れてタッチされるので、特に自分で操作する必要はなかった。税込み830円の日替わりヒレカツ煮込み、騒々しい新宿の高層階で、落ち着いてランチが食べれるという特権込みの料金な気がする。

アトム・カッパ優待の初戦、居酒屋北海道はまあまあという感じだった。引き続きコロワイド系の他店舗や、かっぱ寿司も開拓してみたい。新宿のパスタ店、ラ・パウザのレポートはこちら。また岐阜に出張になったら、ぜひ「にぎりの徳兵衛」にも通いまくってみたいところだ。