初めてのメンズすね毛処理。家庭用光脱毛器のエピレタは男にも効くのか?

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アマゾンのサイバーマンデーで割引購入したアイリスオーヤマのエピレタ。プライム特典ですぐに届いたものの、毛剃りの下準備がおっくうでしばらく放置してしまった。

脱毛が趣味とはいえ、痛いし手間もかかるので「いつでもできる」と思うとついつい先送りしてしまう。この点は覚悟を決めてクリニックに通った方が、モチベーションを維持できるようだ。

エステにお金を払うのは、家で筋トレするよりジムに通うという感覚に近い。ライザップもそのうち脱毛サービスを始めるのではなかろうか。

イスラエル製のHPL特許技術

エピレタはアイリスオーヤマ製と思いきや、届いたパッケージは多言語の説明が並んだイスラエルからの輸入品だった。軽量でコンパクトだが、光と超音波を組み合わせたホームパルスライト(HPL)という特許技術が売りらしい。

電気シェーバーよりも小さいくらいで、ACアダプタと合わせてクッション付きのケースに入れれば、持ち運びも簡単なようだ。ただし、相当な電力を消費するのかバッテリー式ではないので、コンセントにつないで使用する必要がある。

注意事項はレーザー脱毛と同じ

OEM品で日本語の説明書はちゃんとついているが、最低限のマニュアルしか書かれていない。製品自体の説明は、アイリスオーヤマの公式サイトが一番詳しい。

説明書の注意事項を読むと、SBCでのヒゲ脱毛と同様に日焼けはNGとされている。黒い皮膚に光を照射すると、ヤケドや水ぶくれ、色素沈着の恐れがある。ほくろやシミそばかすは、絆創膏などでカバーして使うようにとのことだ。

鼻から上、特に目の周囲は厳禁といわれている。残念ながら、頭皮に当てて永久スキンヘッドにするというのは推奨されていないようだ。それ以外は鼻の下から脇やすねまで、たいていの部分に照射できる。

その他、「後に毛が生えてほしい部位には使用しないでください」とも記載されている。それは当然だが、何十年後かに「もじゃもじゃ男子」の方がモテる時代が来るかもしれない。そうなったら次世代の植毛技術に頼るか、育毛剤を足に擦り込むことになるのだろう。本当にすね毛とおさらばしてよいのか、覚悟が問われている。

照射面の毛は事前に剃る

レーザーヒゲ脱毛と同じく、エピレタの使用前にはムダ毛を剃っておく必要がある。自分ですね毛を剃るのも初めての経験だが、とりあえずT字型のカミソリを買ってみた。

女性用・ボディー用のタイプもあったが、特に違いがわからなかった。ジレットのヴィーナスシリーズやラメ入りの柄とかは、何となくレジに持って行くのが恥ずかしい。すね毛を剃るという用途からすれば、こちらの方が向いていそうだが。

気分的にメンズコーナーでシックの5枚刃2本入りを選んでみた。T字カミソリも本体だけで2千円近くする高級品があるが、脱毛器本体に比べれば安い投資だ。最近は電動で振動するタイプも出ていてすごい。

足は顔より面積が広いので、1回剃るごとに刃を交換するくらいがいい。本体自体は廉価品で構わないので、替刃はたくさん用意しておいた方がいいだろう。

足の毛を剃るのは時間がかかる

風呂場で石鹸をつけてジョリジョリ剃り始めたが、1回こするだけで毛がびっしり絡みついて剃れなくなる。絡まった毛を取り除きながら刃を当てる必要があるので、思いのほか時間がかかった。もし電動のシェーバーがあれば、事前に長い毛を剃っておく方がよいだろう。

以前、セルフカット用に買ったブラウンのバリカンは隣人に譲ってしまったので、仕方なくT字カミソリだけで辛抱強く剃ることにした。

膝や太ももの裏など、見えないところにも意外と毛は生えている。いろいろ姿勢を変えて鏡を見ながら剃り上げたが、後で見たら一か所だけ膝の裏から血が出ていた。何度も刃を当てたせいか、ヒリヒリして痛い。幸いすぐ出血は止まったが、やはり初回は事前にシェーバーで長い毛を剃っておくことをおすすめする。

脚2本分のムダ毛を剃ると、結構な量の毛のゴミが出る。まとめてゴミ箱に捨てたが、タオルに絡んで取れなくなったり、なぜか夕食の味噌汁にも紛れ込んでいたりした。自分でバリカンを使って坊主にするのと一緒で、剃った毛の後始末は一苦労だ。

ちょっとずらして光を当てる単調作業

エピレタの本体を電源につなぐと、かなり大きいファンの音がする。小型のドライヤーを回しているくらいの騒音なので、夜中に手入れするなら近所に配慮した方がよいだろう。それに比べると、照射時の「プチッ」という音は気にならないくらいだ。

説明書通り、最初は一番弱いレベル1からスタートした。ボタンを押すと、瞬間的にピカッと光るのだが、直視しているとかなりまぶしいので、サングラスをつけるなり対策した方がいいだろう。説明書では一応目に影響はないとされている。

照射レベルを上げるほど、エネルギー放出後のチャージ時間が長くかかる。レベル5で最短3秒くらいなので、SBCでのレーザー照射よりはゆっくり一呼吸はさみながらになる。慣れれば結構暇なので、テレビを見ながらとかでもできないことはない。

自分の脱毛BGMはキングクリムゾンのエピタフ(墓碑銘)。たまにカラオケにも入っているめずらしいプログレ曲の1つなので、練習しておきたい。

But I fear tomorrow I’ll be crying,
Yes I fear tomorrow I’ll be crying.

すね毛とお別れして後悔することがないように祈る。

太ももとすねで当て方にコツあり

太ももはエピレタを横にして足先に向かって直線的に動かすやり方で問題ない。膝から下は、骨に当たって凹凸ができるので、安全用の肌色センサーが働かず照射できないことがある。

その場合は、本体を90度傾けてリンゴを輪切りにするように回りながら攻めていくしかない。一周ごとに電源コードが絡まるので面倒だが、ちょっとでも皮膚との接触面に隙間があると、オレンジ色の肌色センサー表示ライトが点滅しないようだ。

慣れてきたので徐々に出力を上げて、マックスの5まで試してみたが問題はなかった。SBCのアレキサンドライトレーザーに比べれば、レベル5でもやや弱いくらいだ。足に当てるとピリッとするくらいで、医療用レーザーを鼻下やあごに当てる痛みに比べればなんてことはない。

試しにエピレタを最大出力で顔にも当ててみたが、SBCに比べれば体感的な痛みは半分以下だ。もしクリニックでのレーザー脱毛が痛くて耐えられないという人がいたら、最新機種のメディオスターを使うよりエピレタで自己処理するのもありだろう。

自分はSBCで3年間無制限契約したので用済みだが、エピレタやケノンをヒゲに当ててもそれなりに効果はあるようだ。

両足の処理に1時間くらいかかる

両足の太ももとすねに、表も裏もまんべんなく照射して40分くらいかかった。皮膚と本体の接触面を手掛かりに動かしていったのだが、原理を考えると3平方センチの四角い照射面にしか効果は出ないはずだ。この部分が当たるように細かくずらしていくと、1時間以上かかりそうである。

エピレタの外箱には、LEGS 16in. on averageと書かれていたが、「片足・ひざ下のみの所要時間」という感じだ。両足の太ももまで処理すると4倍時間がかかる。

家庭用の高級機種ケノンの方は、ラージやエクストラのカートリッジを使えば、エピレタより2倍以上広い面積をカバーできる。2週間おきとはいえ、毛剃りの下準備も含めて結構時間を取られるので、忙しい人はケノンの強力版を買った方が早いかもしれない。

SBCの脱毛スタッフさんは、毎日こんな単調作業を繰り返しているのかと思うと頭が下がる。クリニックで施術を受けるのは高くつくが、レーザー装置以外に場所代や人件費も含めれば妥当な金額なのだろう。

照射後は足にも保湿がベター

初めて毛を剃った足は、まるで生まれたての赤ん坊のように無防備に見える。毛をむしったチキンのようで、不気味ですらある。

昔の傷跡がよく見えるので、足をケガしたときの治療とか、筋肉痛で湿布を貼るには毛がない方が便利だろう。すね毛がないと、ズボンと触れる感覚がいつもと違う。心なしか、外で風に当たると以前より冷たく感じる。

翌朝足を見ると、皮膚がカサカサに乾いていた。SBCで施術を受けた後と同様に、照射後は何か保湿用のローションを塗っておいた方がよさそうだ。資生堂のメンズ肌水あたりが量も多くてよさそうだが、エタノール入りなので脱毛後の皮膚には刺激が強いかもしれない。肌水シリーズなら、ノンアルコールの普通のタイプか、クリーム肌水がよさそうだ。

エピレタは2週間に1回のペースで

マニュアル通りに続けるなら、脱毛1~4回目は2週間おき、5~7回目は4週間おき、8回目以降は任意のタイミングで繰り返すことになる。レビューを見ると、ヒゲに比べて足のけの方は短期間で終わるようなので、12月から始めて来年の6月までに効果が出てくれるうれしい。

夏の間ショートパンツを履くのに、顔だけでなく足まで日焼け止めを塗らなければならないとすると面倒に思う。足の脱毛は長ズボンを履く季節、秋以降に初めて手早く済ませてしまうのがおすすめだ。