ミニマリストが10年使い込んだKNOXのミニ5穴システム手帳、水牛革のピアス

個人的に手帳との付き合いは長い。

高校生の頃からダイゴーの安い手帳を持ち始めて、大学生ではクオバディスのSapa XやBusinessを試してみた。社会人になるとバイブルサイズのシステム手帳を使っていたが、ミニマリストになるにつれて、極小サイズのミニ5穴手帳に落ち着いた。

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バイブルサイズはポケットに入らない

システム手帳はリングの構造分かさばるが、リフィルを替えてお気に入りのカバーを使いまわせるのが経済的である。各社から牛革からヤギ革、コードバンまで、各種の革素材が出ているので経年変化を楽しめる。

『超整理法』式に、月間・週間スケジュールから買物リスト、ちょっとしたメモまで1冊の手帳にまとめて持ち歩くと、必要な情報を探す手間が少ない。財布やスマホと同じく、職場から便所まで常に携帯していた。

そうなってくると、手帳のサイズは気になる。特に手ぶらで外出したいときに、常に手に抱えていないといけないバイブルサイズは不便になってきた。やはりクオバディスの小型手帳のように、携帯品はポケットに入るサイズが便利だ。

ノックスのピアスはペンホルダーがいい

システム手帳はナローサイズから6穴リングのミニサイズまでバリエーションがあるが、一番小さいミニ5穴規格を試してみたら、意外と不便はなかった。伊東屋や東急ハンズを見てまわって、KNOXのバッファローカーフ製、PEARCE(ピアス)という製品を購入した。

高級な水牛革なので1万円近くしたと思うが、それでもサイズが小さい分、バイブルサイズよりは半額くらいで済んだ。購入の決め手となったのは、しっとりと丈夫そうな革の質感以外に、ペンホルダーのサイズが決め手になった。

例えばアシュフォードのMICRO5ジャケットは、全体的にペンホルダーが小さく短い。そのため、差し込むペンも細身でないといけないし、先端がプラプラと暴れてポケットの中で引っかかったりする。

一方、ノックスのピアスは、たまたま持っていたお気に入りのカランダッシュ、エクリドールXSが収まるちょうどいいサイズだった。ペンホルダーの長さもアシュフォードより長く3cmあるので、ペン先の暴れが少ない。エクリドールのクリップ位置とも相性がよく、ペンの頭も先端も手帳の端から出ないジャストサイズで収納することができる。

手帳のインデックスは付箋で足りる

リフィルは見開きの週間ダイアリーを中心に、月間/年間カレンダー、各種のメモ用紙を試してみた。やがて、デザインがシンプルで価格も高くないASHFORDのシリーズに落ち着き、5mmのドットリーフに自分で時間を入れて1日の予定を管理するのが習慣になってきた。

インデックスシートはかつてミニ5穴でも上部にタブがついたものが出回っていたのだが、現在はサイドに出っ張ったアシュフォードの製品しか市販されていない。

横にはみ出た部分がペンと干渉して収まりが悪いので、代わりに付箋を貼って済ませている。材質が弱いのですぐによれてみすぼらしくなるが、強粘着のタイプなら耐久性は問題ない。インデックスシートのように厚みも増えないので、リフィルのインデックスは付箋で十分ではないかと思う。

ミニ5穴手帳を財布と兼ねる

カード類や小銭、チケット類を収納できるクリアポケットもいろいろ試してみたが、通常リフィルより幅が広くてペンと干渉するので、どれも長続きしなくなった。手帳と財布を同時に持ち歩く場合に、カードや金券類をどちらに収納するかは悩ましいところである。

やがて近所の買い物は電子マネーで済むようになり、小銭を使うのはスポーツセンターの返却式100円ロッカーくらいになってきた。

そうなると、手帳にクレジットカードや免許証、予備のお札を入れれば財布は不要になる。さらに家の鍵も紐で括り付ければ、システム手帳で財布も兼ねることができた。

それならいっそ、小銭入れ付きのミニ5穴手帳の方が効率的ではないかと思い、アシュフォードの製品を試してみたこともある。背面に札入れのポケットと、小銭用のファスナーポケットがついて便利ではあるのだが、リング径が11ミリと分厚くズボンのお尻ポケットへの収まりが悪かった。

ミニ5穴のリングサイズは8ミリがベストだろう。ファイロファックスのミニ5穴もデザイン豊富だが、リング径が11~13ミリと厚すぎるのが惜しい。個人的にそこまでリフィルをストックして持ち歩く必要性を感じない。その点でも、ノックスのピアスは8ミリ径でコンパクトなサイズがちょうどよかったといえる。

手帳をスマホに替えるのはまだ早い

デジタルネイティブなら、スマホでメモしてスケジュールも管理できる人はいるだろう。スマホの手帳型ケースにカード類とお札を入れても間に合いそうに思う。

一度、スタイラスペン付きGalaxy Note IIですべてを集約しようと試したことがあるが、当時はまだメモ用アプリの起動や動作が遅くて、紙の代用にはならなかった。打合せ中など、とっさの2~3秒でメモを取れる状態になれないと、ビジネスシーンでの実用は厳しい。

アナログな手帳にメモして後でスキャンしたりスマホで撮影するより、最初からアプリでメモを取る方が保存や共有には便利である。起動の速さ、バッテリーの持ち、データ保存の信頼性など、いくつか条件がクリアされれば、いずれ日常のメモ書きはスマホで代替できるようになるだろう。

革は丈夫だが糸がほどける

ノックスの手帳は2006年製の印字があるので、かれこれ10年は使ってきた計算になる。丈夫な牛革とはいえ、ペンホルダーやヒンジの部分はさすがに劣化して表皮が剥げてきた。それでもKRAUSEの金属バインダー部分は壊れもせず、まだ何年かは余裕で使えそうである。

一方、革は強くても縫い目の糸の部分が先にほどけて取れてきた。ピアスの手帳は背の部分が2枚重ねで補強されているが、ここの縫い目が摩擦で酷使されるので、すでに糸は残っていない。

背当てが剥がれる度に、アロンアルファや皮革製品用の接着剤で貼り付けてなんとか持たせている。表紙裏のカードポケットも、何枚も突っ込んでいたら開いて縫い目がほどけてしまった。

革本体は、ときどきモウブレイのデリケートクリームを塗って栄養を与えると長持ちするようである。透明なクリームなので革の色を問わず、手帳から財布や靴まで使いまわせるので、1個持っておくと便利なクリームだ。

普通の牛革だけでなく、コードバンやブライドルレザーに塗っても問題なさそうだ。おかげでグレンロイヤルの財布はノックスの手帳以上に革が長持ちしている。

さらに小型のカードサイズダイアリー

長年使ったミニ5穴手帳だが、退職すると書き込む予定が減って、リフィルの余白を持て余すようになってきた。さらなる小型軽量化を狙って、レイメイ藤井から発売されたカードサイズダイアリーを使ってみたところ、予定管理はこれで十分とわかった。

1年使って不都合はなかったので、2018年版もリピート購入したところだ。カードサイズダイアリーと相性のいい、オートのミニモシリーズ。この組み合わせ以上にミニマムな手帳というのは、当面出てこなそうだ。

ミニ5穴のIDEA Sketchは販売終了

もしまた仕事が忙しくなって予定が増えてきたら、ミニ5穴手帳に戻すかもしれない。さすがに革が傷んできてみすぼらしいので、ノックスのピアスを買い直してもよいかと思ったが、残念ながらミニ5穴サイズは廃番のようである。

いくつか代替製品を探した中では、2016年にアシュフォードとpen-infoのコラボで発売されたIDEA Sketchが一番よかった。ミニ5穴サイズで、しかもペンホルダーが先端までカバーするロングサイズというのが素晴らしい。

エクリドールXSなど、海外製の高級ペンを差しても先までカバーしてくれるのは安心である。ミニ5穴はポケットに入れる機会も多くなるので、ペン先が布に引っかかったり手に刺さったりする恐れがなくなる。ピアスの手帳でも、一時期、製本テープでペン先カバーを自作してくっつけていたことがあったので、システム手帳のメーカーにはもっと取り入れてほしい機能に思う。

左側の表紙裏に、スマホを置く滑り止めシートというのが付属しているが、これは個人的に要らないと思った。もっとも、ここまで手帳にこだわるなら、革職人さんに頼んで一からカスタマイズしてもらった方がいいのかもしれない。市販品の中ではアイデアスケッチがベストに思われた。

三越伊勢丹の店頭で、スムースレザーの別注モデルを手に取ってみたが、クオリティーは期待通りだった。ミニ5穴のサイズにしては1万円以上する価格がネックだが、迷っているうちに実店舗でもネット通販でも在庫がなくなってしまった。ヤフオクででも見つけたら、手に入れておきたいアイテムである。

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