鹿児島空港カードラウンジの驚異。無料で焼酎が飲めておつまみも

記事内に広告が含まれています。

ゴールドカードを使って地方空港のラウンジを一通り試している。出張で寄った鹿児島空港のラウンジは、無料でお酒やおつまみが振る舞われる素晴らしいサービスだった。

お酒が出る国内ラウンジはめずらしい

航空会社運営のラウンジでも、軽食やおつまみは無料だが、アルコール類は有料(あるいは上級会員のみ)というところがある。カード会社のラウンジはせいぜいコーヒーやジュース類の提供で、食事が出るのは羽田空港の朝食タイムくらいだ。

海外ラウンジなら、ビュッフェにワインも用意され、ちょっとしたレストラン並みのサービスを受けられる。国内では年会費無料で、たいした審査もなくゴールドカードを手に入れられるので、ラウンジのクオリティーもそれなりなのだろう。

焼酎だけでなくおつまみも充実

鹿児島空港のラウンジでは、地元名産の焼酎を試し飲みできる。試飲といっても特に回数制限はないようなので、べろべろに酔っぱらうまで飲みまくることも可能だ。

今回は明治維新150記念「黎明の輝」という芋焼酎だったが、木箱入りでいかにも高そうな銘柄だ。別の日に寄ったら2種類あって、味比べできるようになっていた。

焼酎の横には無料のおつまみコーナーが用意されている。黒糖バナナ、スイートハートセサミ、黒糖柿ピーの3種だが、こちらも特にお代わりの回数制限はない。

黒糖味の乾燥バナナと柿ピーが甘くておいしい。塩辛いおつまみだったらそれほど食べられないが、これなら3種ローテーションして晩飯の代わりを済ますことができる。

ソフトドリンクも通常のコーヒーやトマトジュースに加えて、ゆずジュースの原液が用意されている。これを炭酸水で割ってゆずスカッシュにするとまたおいしい。なんなら試飲コーナーの焼酎を割って、勝手にゆずチューハイをつくってもよさそうだ。

雑誌の種類も多い

ドリンク・フードが充実しているだけでなく、ほかのラウンジより雑誌の種類も多い。新聞各紙と、東洋経済、週刊ダイヤモンドみたいなビジネス雑誌だけでなく、Penとかのファッション・カルチャー系も用意されている。

到着便でも使えるめずらしいラウンジ

さらにうれしいサービスが、鹿児島空港では出発便だけでなく、到着便でもパスとカードの提示でラウンジ利用することができる。保安ゲート外の一般ラウンジだが、乗り継ぎでもないのに到着時に利用できるところは初めてみた。

あまりに快適なので、予定より1便遅らせてラウンジでくつろいでいこうかとか、早めにチェックインしてラウンジで腹を膨らませようとか考えてしまう。

8月の休暇シーズン、鹿児島空港を経由する乗客は、半分くらい屋久島や奄美大島に行く観光客だった。残念ながら空港の周りには何もなく、鹿児島市内に出るにもバスで1時間かかる不便な立地なので、せめて空港内のラウンジでくつろいでもらおうという心配りなのかもしれない。

リーズナブルな鶏飯バイキング

空港内のレストランも、黒豚料理やさつま揚げがあって楽しめる。ゲート内の待合スペースには、ラーメン屋の一蘭も出店している。安く食事を済ませるなら、おすすめは2階保安ゲート脇の大空食堂だ。

ほかメニューより安い、580円の鶏飯バイキングがある。

サラダとご飯、鶏肉・錦糸卵と海苔や漬物が乗せ放題。シンプルな料理だが、ブッフェ形式なので奄美名物を気が済むまで味わえる。

空港内のギャラリーも楽しめる

鶏飯やラウンジおつまみでお腹いっぱいになったら、無料の空港ギャラリーを散策するのもいい。意外と広くて、フライトシミュレーターや古いJALの客室まで展示されていたりする。座席にタバコの吸い殻入れがあるのが懐かしい。

飲酒OKなラウンジに格安バイキング、おもてなし精神にあふれた鹿児島空港をぜひ探検してみよう。