arrows Fit F-01H(M02)の画面割れ修理見積はドコモで22,356円

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中古品を安価に入手できて気に入っていたarrows Fit F-01Hだが、使用後2週間で地面に落としてあっけなく画面が壊れてしまった。割れていても使えるという感じではなく、中身もガラスもほぼ無事だが、液晶だけが死んでしまって操作不能という残念な状態だ。

たいした衝撃でもなく、MIL規格準拠のはずなのにあっけなく破損してしまって残念だが、本体は無事なようなので画面の有機ELに固有の弱点があるのかもしれない。ダメもとでドコモショップに持ち込んで相談してみたが、パネル交換の見積もりが高額だったので修理は諦めた。

室内1mの高さから落下して一発でアウト

出先で電源を借りてスマホを充電していた際、室内の床上1mくらいの位置から落として、画面の左上隅に小さい亀裂が入ってしまった。10cmくらいの短いUSBケーブルしかなく、壁のコンセントが高い位置にあったので、microUSB端子の引っ掛かりだけを頼りにぶら下げるという危険な充電をしていた。スマホがMILスペックということで油断していたのかもしれない。

拾い上げてすぐ画面全体が白く濁ってバグった状態になっていたので焦った。床は多少クッションが効いているし、まさかこの程度の落下で壊れるとは予期していなかった。再起動したり、SIMカードを抜き差ししたりしてみても効果はなく、徐々に濁ったエリアが広がって画面が見えなくなり、3時間後くらいには完全にブラックアウトしてしまった。

左上の通知ランプは光るので、画面以外の中身は動いているようだ。ぱっと見はまったく不具合がなかったので解せなかったが、よくよく顔を近づけてみると、画面左側上部の隅、ガラスの内側に1cm程度の細い亀裂が入っているのがわかった。ネットの情報でも左側のこの位置が傷ついて壊れるパターンが多いようだ。

MILスペック準拠の頑強性が売りだったはずなのに、わずかな衝撃で割れてしまったのは納得がいかない。調べたところ、F-01H(M02)の有機 ELが壊れやすいのは既知の問題で多く報告されているようだ。先日落としたS6 edgeは派手にガラスが割れながらも中身が動いているのに対して、F-01Hは外見がほとんど問題ないのに内部から浸食される脳震盪のような症状だった。

他社SIM、中古白ロムでもドコモショップで修理可能

ドコモユーザーでなく白ロム機種でも店舗で修理を受け付けてもらえるという噂を聞いて、近くのドコモショップに持ち込んでみた。平日の午前中だが、1時間近く待たされておそるおそる修理の相談をしてみると、メーカー送りで見積もりを取ってくれることになった。F-01Hのパネル交換だと、相場は上限3万円いかないくらいで、うまくいけば1万円台で済むかもしれないとのコメントだった。

ドコモ会員でもなく怪しげな白ロム製品だが、事情はわかっているという風で引き取ってもらえたのはさすがだ。長年ドコモを使っている知り合いは、いつもサービスが素晴らしいと言っていたが、こういうことかもしれない。店頭での待ち時間が長すぎるのはいただけないが、他社格安SIMユーザーの上、得体のしれない中古品の修理相談でも、嫌な顔せず受け付けてくれたのは感心する。

その後、一週間ほどしてかかってきた電話の回答では、22,356円の修理見積りだった。同機種の状態のよい中古品が買える金額なので、修理は断念した。もし買い替えるとしたら、後継機でパネルがIPS液晶にマイナーチェンジされたarrows SV F-03H(M03)を選ぶだろう。M03は新品でも、楽天モバイルの端末買い増し会員価格で29,300円だ。

CPUや主要スペックがさほど変わらないのに類似機種がすぐ発売されたのは、有機ELの不具合が深刻だったからかもしれない。リコールがかかるわけでもなく、法外な修理費を請求されるので、F-01Hの画面割れはユーザーの自己責任という感じだが、「MIL規格準拠」といっても絶対安全でないということは勉強になった。

割れたスマホを使い続けるためのアイデア商品

F-01Hが使用不能になってから、ドコモに預けていた期間、激しく画面が割れたGalaxy S6 edgeを使っていた。幸い、破損の激しい個所が画面の端に寄っていたので、メールやブラウザを見たり、Kindle/Koboで電子書籍を読むのにもさほど差支えないとわかった。サムスンの1世代前のハイエンド機だが、F-01Hに比べるとCPUもメモリも高性能で、きびきび動く気がする。

画面割れは気になるが、本格的に操作不能になるまではS6 edgeを使い続けるのもありかと思った。世の中で画面が割れたスマホを使っている人は大勢いるので、多少見づらくて不便でも外見を気にしなければ問題ない気がする。当人としては、ぶつけて凹んだ車を修理せずに乗っているような居心地の悪い気分だが、他人のスマホが割れていても気にすることなどないだろう。

割れたスマホ対策を調べてみると、「オロナインを塗れば一晩で治る」という爆笑ネタや、画面が割れたまま安全に使えるようにする「スマホの絆創膏」とか、おもしろ商品が出ているようだった。

どれだけ気をつけていてもスマホは1ヶ月に1回はポケットやカバンから滑り落ちて地面に落とすものだ。数年前に落として割った際は、G-SHOCK並みにごついケースに入れていたらトラブルは皆無だった。S6 edgeのスリムな形状を覆ってしまうのはもったいないと、背面だけの簡易的なケースに入れて画面にフィルムも貼っていなかったのは誤算だった。

トイレや風呂に水没させた経験はないが、「スマホは必ず地面に落ちる」という統計的な事実を受け入れるべきだろう。今後は本体の防塵・防水・MILスペック準拠はあてにせず、可能な限り頑丈なケースで保護しようと思う。