【決定版】イオンカードセレクトと株主優待併用で24%割引

記事内に広告が含まれています。

数あるイオン提携クレジットカードの中でも、WAONチャージのポイント二重取りで高還元率を誇る「イオンカードセレクト」。関連スーパーの割引と、さらにイオンの株主優待オーナーズカードを組み合わせることによって、理論上「最大24%オフ」でお買い物できるという、衝撃の事実が明らかになった。さらに2016年6月、新たなWAON POINTカードの導入で、還元率がさらに0.2%アップした。

犬神様に心臓を捧げよ!

メリットを最大化するには、日々の電子マネーとクレジットカード決済、引き落とし口座をすべてイオングループに集中させることが前提になる。定期預金、投資信託、公共料金振替、場合によっては住宅ローンから年金受け取りまで、すべての経済活動をワオンの犬神様に捧げれば、「イオン銀行ポイントクラブ」のステージアップによって、さらなる還元を期待できる。

イオン株の長期保有や関連株の優待で、ギフトカードも入手すれば割引効果は無限大。もちろん株の配当収入も得られる。たまに実施されるイオン銀行の投資信託キャンペーンで、PB商品の詰め合わせをもらえたりもする。イオンシネマでオーナーズカードをかざせば、300円の割引だけでなく、ドリンクかポップコーンを毎回プレゼントされる。

功徳を積めば犬神様からゴールドカードが授けられ、年会費無料でイオン/空港ラウンジから海外旅行保険まで、手厚いご加護を受けられる。ゆりかごから墓場、上から下のお世話まで、イオン帝国に忠誠を誓って一生面倒を見てもらおう。

各種特典とキャッシュバックを駆使して割引最大化

優待のギフトカードや、誕生月に届くバースデーパスポートも合わせると、割引・ポイントバックのバリエーションは無数にある。ここではひとまず、毎日の食材・日用品の買物で使えそうな定番の特典を組み合わせて、常時20%台の割引・還元を得られる方法を検証してみた。

理論上最大の24%オフを達成するには、以下の6つの条件を満たす必要がある。

  1. イオンカードセレクトのクレジットカードを作成
  2. 半年でカードとWAONを合わせて50万円以上決済
  3. 毎月5・15・25日の「お客さまわくわくデー」にWAONオートチャージ
  4. 買物は毎月20、30日の「お客さま感謝デー(5%オフ)」で
  5. イオン株を3000株以上購入し、オーナーズカードを入手(460万円程度)
  6. イオン関連株を100株以上購入し、100円優待券を大量入手(最安はイオン北海道で5万円程度)

1. イオンカードセレクトのクレジットカードを作成

WAON決済だけでは0.5%還元だが、イオンカードセレクトでオートチャージすると、さらに0.5%分のWAONポイントがもらえて、合計1%の還元になる。

これはよく言われる「ポイント二重取りのメリット」で、イオンカードの中ではセレクトにしかない特典だ。さらに2と3の条件を満たすと、後者のオートチャージ還元率をアップすることができる。

2. 半年でカードとWAONを合わせて50万円以上決済

これによって、イオンカードセレクト限定特典の「イオン銀行ポイントクラブ」で最大のステージ3に到達できる。判定期間は毎年4/1~9/30と10/1~3/31の半期ごとだ。

ステージ3では、セレクトカードのオートチャージ還元率を通常の3倍、1.5%まで引き上げることができる。WAON自体の還元率0.5%と合算すると2%のポイントバックに相当する。

3. 毎月5・15・25日の「お客さまわくわくデー」にWAONオートチャージ

ただし、2の特典を受けるには、月に3日だけ「5のつく日」にオートチャージしないといけない。それ以外の日は「1,000円切ったら1,000円チャージ」などの最低額設定にしておく。

わくわくデーになったら店頭のWAONステーションで、現在のWAON残高を上回る金額以下になったら、最大の29,000円オートチャージするように設定変更する。そして無事買物を終えてチャージを確認したら、また1,000円の最低額設定に戻す。

4. 買物は毎月20、30日の「お客さま感謝デー(5%オフ)」で

買物は基本的にイオン縛り。しかもWAON支払いで5%オフになる「毎月20、30日」に集中させる。イオン、ダイエー、マックスバリュ、ザ・ビッグなどの大型店舗は問題ないが、都心に多い「まいばすけっと」が「お客様感謝デー」の対象外なのは要注意。

近所に「まいばすけっと」しかない場合は、還元率は劣るが毎月10日の「ありが10デー(ポイント5倍=還元率2.5%)」か、WAONオートチャージの5・15・25日に合わせてポイント2倍獲得を狙おう。いずれか選べる場合は、「お客さま感謝デー」の5%バックが一番有利だ。

5. イオン株を3,000株以上購入し、オーナーズカードを入手

これが一番難易度が高そうだが、イオン株を3,000株以上購入すると、オーナーズカードで最大7%のキャッシュバックを得られる。時価で460万円程度のまとまった投資が必要になる。ここでは優待以外の配当と株価変動リスクは考慮しないものとする。

オーナーズカードは感謝デーの割引やイオンラウンジの利用など、いずれ手に入るイオンゴールカードとかぶる特典は多いが、ポイント還元と別に、半期ごとのキャッシュバックを受けられるのはおいしい。いきなり3,000株が難しければ、100株の3%から、4、5、7%と、徐々に投資額を増やしてキャッシュバック率を上げていくこともできる。

6. イオン関連株を100株以上購入し、100円優待券を大量入手

さらに店頭で使える100円割引券が存在する。上場しているマックスバリュ各社とイオン北海道の株主優待で、年間25枚から手に入る。さらにこのチケットは「まいばすけっと」でも利用できる(最近レジの仕組みが変わって、店員の方がたいてい入力に手こずるのは困る)。毎年イオンで買物する回数を試算して、100枚でも200枚でも必要な枚数を投資して入手すればよい。

ただし注意点として、「1,000円ごとに1枚」しか利用できないので、なるべく買物では計算して、1,000円を少し超えるくらいの商品を組み合わせる必要がある。

そして合計24%の割引&還元を達成

上記の割引とポイント還元、キャッシュバックをすべて合算すると、

  • WAON利用で0.5%還元
  • WAONオートチャージ(ステージ3)で1.5%還元
  • お客さま感謝デーで5%オフ
  • オーナーズカードキャッシュバックで7%還元
  • 1,000円ごと100円割引券で10%オフ
    合計24%

デメリット

まず、WAONのオートチャージでステージごとに還元率アップできるのが、毎月5・15・25日の3日間しかないというのがわずらわしい。しかもチャージ額を設定変更できるイオン銀行ATMやWAONステーションという装置が、ミニストップや、まいばすけっとの小型店舗にはなく、郊外の大型スーパーか、ダイエー・ピーコックストアの中型店舗にしか置いていない。

毎月20・30日の5%オフデーに買物、というのも大変だ。味噌や乾物、日持ちする調味料などは、なんとかこの2日間でまとめ買いしよう。それがダメなら5・10・15・25日でも、5%オフほどではないが、多少のポイントアップは受けられる。

100円割引券が1,000円ごとにしか使えないのも痛い。一人暮らしの食材なら、毎回1,000円超えるということもないだろう。あとちょっとで1,000円を超えるというときに、無駄なものを追加で買ってしまうという、本末転倒なことも起こり得る。

買物時に、イオンカードセレクトとオーナーズカードを2枚持ち歩いて、さらに100円割引券をちぎって渡すのが、ミニマリストとしては耐え難い。カード類はリストラして、財布も持ち歩かず、スマホの電子マネーだけでたいていの用事は済ませられるようになった。しかし、イオンで買物するときは、カード2枚と優待券の束を持っていなかければならない。

年間の買物総額によっては、イオン3,000株の投資はベストでない可能性がある。よほど大家族でイオンに支出を集中させれば、7%のキャッシュバックと配当を合わせて、かなりの運用益を期待できるだろう。だが一人暮らしの節約生活では、半期ごとに50万のステージ3判定をクリアするのも難しいかもしれない。

投資のポリシーにもよるが、500万弱の大金を1銘柄に集中させるのはリスキーだ。これだけまとまった金額があれば、イオンより安定した高配当銘柄に分散投資したり、株以外の投資法も選べるだろう。

試練を耐え忍ぶ人は幸いです

これらすべての困難に屈せず、わくわくデーにWAONステーションで祈りを捧げ、ありが10デーと感謝デーでお買い物の儀式を怠ることなく続ければ、必ずや犬神様がワオンとご利益を授けてくださることであろう。

だが、近所の八百屋でニコニコ現金払いした方が、案外安かったりするのはここだけの話。カエサルの物はカエサルに、聖なる電子通貨WAONはイオンにお返ししよう。