目もとエステ、アイマッサージャーを中古で買ってはいけない理由

記事内に広告が含まれています。

JINSのPCメガネにおまけで付いてきた花王のめぐりズム。思いのほか気に入って使い続けてきたが、消耗品で費用がかさむのが気になってきた。

フェイスケア関係の類似製品を調べたところ、電動タイプのアイマッサージャーが出ていることを知った。怪しげな廉価製品も含めて、アマゾンにさまざまなアイテムが出品されている。

とりあえずメジャーなパナソニックの「目元エステ」。型落ちの中古品がずいぶん安くなっていたので、ゴールドカードで貯まったポイントを使って購入したら、思わぬトラブルに見舞われた。購入を検討しているなら、多少高くても間違いなく新品を買い求めた方がいいタイプの商品だとわかった。

飛蚊症にかかって気づいたアイケアの必要性

会社を辞めてフリーランスになると、外での打ち合わせや営業活動の時間はめっきり減った。株主優待でランチにでも行かないと、一日中パソコンにかじりついて作業に没頭してしまう。

生活習慣が変わったせいもあってか、目の疲れを感じることが多くなり、とうとう飛蚊症という不治の病に侵されてしまった。PCメガネや蒸気アイマスクでケアしてきたつもりだが、寄る年波には勝てないようだ。

眼科を受診してから、努めて目の体操をするようになった。外を歩いていても、信号待ちや電車待ちの時間など、上下左右にぐるぐる目を回してマッサージしている。子供の頃からネタで目をぐるぐる回したり寄り目をつくるのは得意だったので、視力低下防止に意外と役立ってきたのかもしれない。

眼病予防にマッサージ

飛蚊症の原因は、硝子体の内部が活性酸素で酸化するためといわれている。UVカットやビタミン摂取で予防できるという説もあるが、いまいち決め手がなく治療も困難というのが定説だ。

GMO優待のくまポンギフトで高価なルテインを摂取していたが、効果はなかったようだ。むしろ後世になって摂りすぎの副作用とか発見されたらいやな気がする。飛蚊症の進行やほかの眼病予防のため、めぐりズムより強力な眼球マッサージ装置を買い求めてみた。

目もとエステは型落ち中古品が安いが…

パナソニックの目もとエステ、現在の最上位モデルは白色のEH-SW65だ。従来機種と比べて2倍のスチーム量で小型ファン付きというのが売りらしい。ヒーターとマッサージ機能についてはあまり違いがないように見える。通販価格はどこでもあまり変わらず、アマゾンで新品が2万円くらい。

アロマタブレット付きのリラックスタイプEH-SW55は13,500円まで値下がりするが、微妙なピンク色しかない。香りのユニットも4個入りで千円以上するので、プリンタのトナーのように消耗品で課金されるのも癪だ。

マッサージ機能を省いたコンパクトタイプのEH-SW35が9,980円で狙い目に見えるが、めぐりズムとの違いを検証するため、できればバイブ機能を試してみたいところ。

いろいろ調べると、一昔前の型落ちモデルが安く売られていることに気づいた。しかも中古なら5千円以下で手に入る。2013年発売のフラグシップ機、EH-SW52のバンド色違い限定モデル、EH-SW02をアマゾンの中古品3,000円台で購入することができた。

スチーム量はめぐりズムが上

アマゾンで家電の中古品を買うのは初めてだが、本体とACアダプタだけが社外品の袋に入った状態で届いた。

説明書はウェブからダウンロードできるのはよいとして、バンドがないので椅子に座ったまま装着することができない。まあ必要なら100均でマジックテープでも調達すればよいだろう。

使い方はシンプルで、本体上面のボタンから温度の高低、3つのリズムコースを選ぶだけだ。ボタンを押したとたん、6分か12分の自動運転が始まるので、使い始めはせわしない。

メッシュ状に穴が開いた給水プレートを濡らすとスチームが出るはずだが、蒸気の量はめぐりズムに比べて少なめ。使い終わって目元がほんのり湿っている程度という感じだ。このあたりが最新機種EH-SW65の改良につながったのだろう。

リズムマッサージは頼りない

期待のマッサージ機能は、スマホのバイブを弱めにしたくらいの威力だった。仰向けに寝て顔に乗せているだけだと、微妙にプルプル震えるだけの頼りない印象。バンドで絞めて顔に密着させた方が、効果を実感できそうに思った。

温熱機能は40度の高温設定でも、最初の1分くらいはまったく感じられない。そのうち気づいたころにじわじわ温まってくるという印象だが、ヒーターが付いているのは目の下の部分だけである。この点も、目元全体を温めるめぐりズムの方が優れていると感じた。

もう一つの違いとしては、目もとエステはプラスチック製でそれなりに重量があるので、使用後も顔に乗せていると違和感がある。そのまま寝てしまって妙に顔が重いと思ったら、冷めきったマッサージャーが乗っているという状態だ。ここでも、軽量なアイマスクタイプのめぐりズムに軍配が上がると思った。

中古品はバッテリーの劣化が著しい

目もとエステの中古品で盲点だったのは、バッテリーの劣化だった。初回使用の前に1時間以上かけて満充電したのだが、30秒も経たないうちに振動が弱まって動作が止まってしまった。バッテリー切れの警告ランプが点いていたので、ACアダプタにつないでまたフル充電したが、動作時間は改善しない。

これはさすがに不良品だと思って返品しようと思ったが、金額も安く返品の手間が面倒である。渋々一晩充電して様子を見てみたら、3回目は2分くらいまで動いて改善が見られた。その後何度かフル充電を繰り返すうち、ようやくスペック通りの12分まで持つようになった。

着けている最中にたいてい寝てしまうので、タイマーで切れたのかバッテリー切れで終わったのかわからないときもある。それでも上述のとおり、目もとエステの実力を知ることはできた。しばらく使い続けて、気に入ったら新品のスチーム2倍モデルに買い替えようと思う。

気分的にも新品を使いたい

一応、使用前にウェットティッシュで念入りに拭ったが、他人が使い込んだアイマッサージャーを顔に乗せるのも微妙な感触である。女性ならまだしも、おやじの皮脂や目やにが付いた中古品と思うとぞっとしない。

気に入れば一日何度でも使いたくなる家電だが、バッテリーは旧型・最新型ともリチウムイオンでなくニッケル水素電池である。発売から数年経ったモデルで繰り返し放充電された中古品だと、バッテリーが相当劣化していることは想像に難くない。

電池的にも気分的にも、目もとエステはやはり新品を調達した方がベターな商品だと思った。