イオン銀行Myステージゴールド判定で普通預金金利0.1%に低下

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2018年4月1日にイオン銀行ポイントクラブがリニューアルして、ステージ判定の基準が毎月のスコア合計に変わった。それまでは普通預金の金利0.12%と、他社を圧倒する高利回りが売りのネット銀行だったが、現行ルールのゴールドステージだと楽天銀行と変わらない0.1%まで下がってしまった。

新制度でMyステージを確認

久々にイオン銀行にログインしてステージを確認してみたら、8月の獲得スコアは100点ちょうどのゴールド判定。

  • セレクト・デビット 10点
  • イオンゴールドカードセレクト 30点
  • WAON利用 10点~
  • WAONオートチャージ 10点~
  • インターネットバンキング利用 30点
    合計100点

従来からのイオンゴールドセレクトカードホルダーは、月に1回くらいWAONを使ってオートチャージも入れておけば、自動的に100点は稼げるようだ。

楽天/イオン銀行の振込手数料無料基準

最も重要な「他行宛て振込手数料無料」の特典は、ゴールドステージですでに月3回手に入る。楽天銀行であれば、ハッピープログラム残高300万でスーパーVIPという最上位に到達。それ以前に100万の残高でなれるVIPステージから、他行宛て振込は月3回無料になる。

三菱UFJダイレクトでは残高500万のプラチナステージにならないと受けられない特典が、楽天銀行ならわずか100万で手に入る。イオン銀行であれば、そもそも残高に関係なくセレクトカードとWAON利用のスコア加算で達成できる。

どちらも普通預金の金利が高いネットバンク二強だが、振込無料の判定基準はかなり異なる。イオン銀行でセレクトカードをつくってこつこつスコアを貯めるか、楽天銀行に一括100万預けるか、両方使って月6回まで無料振込のチャンスをつくっておけば安心だ。合わせて6回分あれば、家賃や外注費など毎月の振込には不自由なさそうだ。

振込時の名義を会社名の「○○(ド」にしておけば、通帳にはそのまま記載されることもわかった(合同会社の口座略称はゴでなくド)。取引先への入金も、最近はもっぱら手数料無料の楽天銀行個人口座から行っている。相手側からすれば、お金さえ振り込まれれば入金元が法人/個人、都市銀行でもネットバンクでも構わないだろう。

ゆうちょ銀行の振込手数料改悪

一方、ゆうちょ銀行の振込手数料は10月から段階的に変更される。同行間振込無料の月3回から1回への改悪はATMの電信振替が対象で、ゆうちょダイレクトの方は月5回のまま維持されるようだ。

ゆうちょのネットバンクは月1回の給与振込にしか使わないので、いずれにしても影響はない。法人口座で給与振込が無料で行えるとは、ほかの都市銀行にはない恵まれたサービスだ。今後はゆうちょ銀行の手数料改悪が続きそうなので、注意深く動向を見守りたい。

イオンから楽天銀行に乗り換えた理由

今後イオン銀行に預けるお金は、せいぜいWAONの決済分と、ペイオフ対策で他行の残高1,000万を超えた程度になるだろう。それも一時的なものだ。

投信の運用先は、証券会社とは別の信託銀行で分別保管。預金のように、投資信託を複数の銀行や証券会社に分散させる意味はない。確定申告の手間を考えると、運用先は1社に絞って構わないと思う。

ゴールドステージの金利0.1%なら楽天銀行と同じ。マネーブリッジで証券口座と連携してあるので、楽天の口座にまとめた方が便利だ。数年かけて、段階的に株式投資もiDeCoも楽天証券に一本化してきた。手数料や取扱商品、楽天ポイントの還元サービスなど考えると、使いやすい証券会社だと思う。

イオン銀行でiFreeの投信を買える

Myステージのスコアが投資信託残高で10点加算されており不審に思ったが、以前解約したはずの投信が1万円くらい残っていた。今となっては手数料が高い商品なので、すべて解約して楽天証券に移したはずだが、端数が残っていたのだろうか。

長年存在を忘れていた金融商品があって、知らぬ間に増えているというのはうれしいサプライズだ。残高わずかでもステージ判定のスコアは付くようなので、このまま放置してもよいかと思う。

最近の取扱商品を見ると、ノーロードで信託報酬の安い、大和証券のiFreeシリーズも購入できるようだ。楽天証券でも運用している商品なので、スコアアップのために一部をイオン銀行に移してもよい。

何なら最低額の1,000円ずつ毎月積み立てて、スコア10点プラスしてもよさそうだ。自分の場合は、さらに投資信託の残高を500万まで増やしておけばスコア50点プラス。WAON利用やオートチャージがなくても合計150点になって、自動的にプラチナステージ=普通預金金利0.12%を維持できる。

プラチナステージ0.12%のわずかな差

イオン銀行のプラチナステージと楽天銀行マネーブリッジの利率差はわずか0.02%。100万円預けて年に200円(税引き前)の違い。そもそも余剰資金の大半は証券会社の方で運用しているので、当面の生活資金しかどの銀行にも預けていない状況。

とすると、わずか0.02%の差分を狙って、わざわざイオン銀行のステージを上げたり資金移動したりするのも面倒な気がする。投資で利益確定して、一時的にキャッシュをプールするための預金口座、それならマネーブリッジが便利な楽天銀行の方で事足りる。

いずれイオン証券ができたり、オーナーズカードと一体化したプラチナセレクトイオンカードなんて出てきたら、イオン銀行をメインで使ってもいいかと思う。プラチナカードで使える空港ラウンジも羽田だけでいいので、引き続き年会費無料を希望。単に持ち歩きにかさ張るオーナーズカードとイオンカードを合体させたいだけだ。