京都のスマート珈琲に行ったら、ついでに本能寺に寄ってみよう

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京都の寺町通のアーケードを歩いていたら、ふと本能寺の入り口が目に入った。まさかこんなところにあったとは、京都に長年住んでいて気付かなかった。

そもそも寺町通や新京極通のあたりは観光客でごった返しているので、地元の人が自転車で通るのは困難だ。寺町通も北に向かって御池通に近づくとだいぶ寂れてきて、森見富美彦の小説に出てくるスマート珈琲くらいしか見るべきものがない。

本能寺の歴史

1582年の本能寺の変といえば、日本人なら誰でも知っている織田信長の暗殺事件である。話にはよく聞くが、京都のどのあたりなのかと考えたことはなかった。

歴史を調べると、本能寺は1591年に豊臣秀吉によって蛸薬師通と油小路通の交差点付近から寺前町に移築され、元の場所には石碑が立っている。1864年の蛤御門の変でも焼けている。

中に入ると意外と大きな本堂があり、実は河原町通からもこっそり入れる裏門があったらしい。何度も通っていてまったく気づかなかった。

河原町通に近い東の方に、信長の廟所と拝殿がある。ここまでお参りしている人も結構多い。

寺町通のスマート珈琲は行列

森見富美彦の京都シリーズで聖地巡礼を行なう人もいるらしく、「充実した土曜日の朝は、熱い珈琲とタマゴサンドウィッチから始まる…」と紹介されるスマート珈琲は外せないスポットだ。

実は1,000円のホットケーキセットの方がおすすめだったりするが、こんなややこしいところにあるにも関わらず、土曜の午後は行列ができていた。

京都の渋い喫茶店といえば、六曜社や進々堂にはよく通っていたものだ。近くのイノダコーヒー本店が混んでいたら、スマート珈琲も穴場っぽくてよいだろう。

本能寺に泊まれる

本能寺の北側に隣接して、御池通沿いに「ホテル本能寺」がある。まだ泊まったことはないが、京都市役所前の地下鉄駅に隣接するのでアクセスはよい。近くにホテルオークラとリッツカールトンもあり、木屋町や先斗町の料亭まで繰り出せる。御池通まで来ると、四条~三条通の喧騒も和らぐ。

素泊まりで7千円くらいからと、ちょっと割高だが、立地を考えるとありかもしれない。本能寺に泊まるには、ちょっと覚悟が要りそうだ。