かくてもあられけるよ

アーリーリタイアしてシェアハウスで暮らすノマドなミニマリストのライフハックブログ

二層式洗濯機、最低限の使い方。不便すぎるのにマニアに売れ続ける理由

岐阜で田舎暮らしを始めて数日経過。着替えは最低限しか持ってきていない。冬であまり汗をかかないとはいえ、さすがに何日も同じ服を着ていると臭くなってきた。

最初の方は食料と暖房を調達するのに必死でそれどころではなかったが、胃袋が満たされると少し見た目が気になってきた。山奥とはいえ、猿や鹿だけでなく村人に会うこともある。役場の方はこんなところでもネクタイ着用していたりするので、田舎でも結構見た目に気をつかうのだ。

川で洗うにしても洗剤を流すのはよくなさそうだし、水も冷たそうだ。知り合いに相談したら、物置から年代物の洗濯機が出てきた。昔、家にあった懐かしい二層式洗濯機だ。

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使い方をすっかり忘れてしまった二層式洗濯機

子供の頃は家事の手伝いで使っていた気もするが、何十年ぶりですっかりやり方を忘れてしまった。今や洗濯機は全自動が標準で、ボタンを押せば洗い・すすぎに脱水まで完了している便利な世の中だ。

シェアハウスに入居する前に使っていた容量2.5kgの格安小型洗濯機MyWave Duo2.5は、一層式なのに全自動でない変わり種だった。さすがに安いだけあって、洗濯層が安定して回るように何度も手で洗濯物の偏りを直すとか、洗濯機が暴れないようにずっと腕で抱えて押さえつけておくとか、とても苦労したものだ。

ネットで調べて、とりあえず二層式で一通り洗濯できるようになったので、コツをメモしておこうと思う。洗濯のプロでも主婦でもないので、必要最低限のマニュアルだが、もし今後、田舎や外国で二層式洗濯機に出くわすことがあったら、この方法で洗濯は済ませられるはずだ。 

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洗濯機の給水・排水とアースのセットアップ

まず直面した問題が、家の中に洗濯機専用の設置スペースがないことだ。水道の蛇口はキッチンやトイレからホースで引っ張ればよいが、防水パンや排水溝が屋内に存在しない。庭先を見てみると、都合よく散水用の水栓と「おすい」と書かれた穴があったので、これを組み合わせれば使えそうに思った。

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電源は室内から延長コードで引っ張ってきた。当然アース線をつなぐところはなく、代わりに地面に金属のアース棒を差す必要があるようだ。ただしこのアース工事には資格が必要で有償とのことなので、とりあえず何もしないよりはましかと思って窓のサッシにでもアース線の先端をテープで貼りつけておいた。

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そもそもアース端子のないマンションではアース接続できないし、しなくても構わないらしい(万が一の時は漏電遮断器が働く)ので、まあそこまで気にしなくてもよいのかもしれない。ただ、昔はアースなしの洗濯機で感電死する主婦が多かったという話を覚えているので、念のため養生しておくに越したことはない。電子工作で何度か100V感電した経験はあるが、さすがに濡れた手で漏電する家電に触ったことはない。

二層式洗濯機の必要最低限の使い方

  1. 水流・排水切り替えのダイヤルを「排水」でないところにセットする
  2. 水道の蛇口を緩めて洗濯層に必要なだけ水を溜める
  3. 洗濯層に洗剤を入れて、少し回して溶かす
  4. 5分くらい洗濯層を回す
  5. 終わったら洗濯槽の中身を脱水層に移し、1分くらい軽く脱水する
  6. その間に、洗濯層の汚水を排水してから、すすぎようの水を溜めておく
  7. 脱水が終わったら脱水層から洗濯槽に中身を戻し、2分くらい回す(ためすすぎ)
    ※1回目のすすぎが終わって不十分そうなら、水を入れ替えてもう一度すす
  8. すすぎが終わったら、洗濯層の中身を脱水層に移して、2分くらい脱水する

各工程の時間や回数は、洗濯物の汚れ具合によって適宜調整。ただ、洗濯物の痛みが気になるなら最低限の時間でも時間でも十分汚れは落ちると思う。最近の全自動洗濯機に比べると、やはりとても面倒くさい。

二層式洗濯機を使ってみて感じた利点と欠点

メリット

  • 途中で汚れ具合が目に見えるので、わかりやすい
  • すすぎの回数や水の量など調整しやすい
  • 洗濯と脱水が同時にできて、作業時間の短縮になる
  • 2回目以降の洗濯で、洗濯液を使い回しできて経済的
  • 全自動式より安価で壊れにくく、カビも生えにくい

デメリット

  • 洗濯層と脱水層を行き来するときに、水が冷たい(冬の屋外で実感した)
  • 洗濯層と脱水層の間で洗濯物を2往復させる必要がある
  • 自分で水道の蛇口をひねって給水する必要がある
  • 自分でスイッチを切り替えて排水する必要がある

二層式洗濯機のすすめ(大家族・業務用)

洗濯物が大量にあって何度も回す場合は、二層式のメリットが生きてきそうだ。業務用とか大家族ならありかもしれない。まあ単身世帯なら普通の一層式全自動で十分か。操作の手間を単純に「面倒くさい」と考えるか「細かく調整できて便利」と考えるかは、個人の趣味によるだろう。 

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ヘビーデューティーな業務用途で、二層式洗濯機のニーズが根強いというのもうなずける。もっと旧式の洗濯板も、いまだに無印良品などで売られていたりする。一度、洗濯機を使わずに済ませられないかと思って洗濯板を買って試してみたが、さすがに大変すぎて諦めた。

洗濯機の買い替えを考えていて、「最新のドラム式は高すぎて意味不明。アナログな2層式にプロっぽいロマンを感じる」という奇特な人がいたら、アマゾンや楽天市場で探してみてはいかがだろう。

ハイアールなら5.5kg容量でも2万円を切る価格で売られていてリーズナブルだ。経験上、大手家電メーカー以外の1万円を切る小型洗濯機はあまり信用しない方がよいだろう。ケーズウェーブのMyWAVEシリーズがネット通販で出回っているが、実際使ってみると二層式以上に不便を強いられたので、ハイアールの安いのを買った方がだいぶマシだと思う。