かくてもあられけるよ

アーリーリタイアしてシェアハウスで暮らすノマドなミニマリストのライフハックブログ

2016年SEO関連本レビュー、時代は「外部対策から内部対策へ」

久々にブログを再開して、最近のSEO関連のトレンドを押さえておこうと思い、出版日の新しいものを2冊ほど読んでみた。 

 『入門SEOに効くWebライティング』

入門SEOに効くWebライティング サイトの価値を高める正しいコンテンツの作り方 (Informatics & IDEA)

入門SEOに効くWebライティング サイトの価値を高める正しいコンテンツの作り方 (Informatics & IDEA)

 

Chapter3の執筆テクニックで、「常識とは逆に、こう書いた方がSEO効果大」というTipsが役に立った。

  • タイトルには狙ったキーワードを入れるが、詰め込み過ぎず、煽り過ぎないこと。
  • 見出しは簡潔にまとめるべきだが、具体的な数値(200g/日など)は入れた方がよい。
  • 「起承転結」はSEOに向かない。リード文で結論を出した方が検索エンジンに親切。
  • 「この、その」という指示代名詞は使わず、不自然でない程度にキーワードの名詞のまま書く。

あとは一般的な作文テクニックなので、ざっと目を通しておけば十分だろう。

また「思わずクリックしたくなるタイトルの付け方」というのがおもしろかった。最近よく見る(検索上位に出る)記事には、確かにこういう見出しが多いと思う。

  • リスティクル
    (例)○○する5つのポイント、○○に役立つ7つのこと
  • 同調を誘うタイトル
    (例)かわいすぎる!カッコイイ!
  • 質問タイトル
    (例)○○はどう思いますか?どちらが好きですか?
  • 対象を絞ったタイトル
    (例)新人必見
  • 期待を煽るタイトル
    (例)死ぬまでに○○、全米震撼

あまりやり過ぎるとあざとい気もするが、「○○はなぜ○○?」という新書タイトルのように、当分トレンドは続くだろう。

『成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座』

成果を出し続けるための 王道SEO対策 実践講座

成果を出し続けるための 王道SEO対策 実践講座

 

Search Consoleを駆使したサイトの内部構造チェックや、Googleのペナルティ対策がメインの本。現在の検索エンジンのシェア率は「GoogleYahoo!が90%、Bingが5%で残りはその他」だが、Bingも5%はあるので一応Googleだけでなくマイクロソフトツールも使っておこうという、重箱の隅をつつくような内容。 

技術の進歩により検索エンジンがコンテンツの中身を正確に評価できるようになってきたので、最近は被リンクを集める外部対策より、ウェブサイトの内容で勝負する内部対策が重要になってきているらしい。オリジナリティがあって利便性が高いContents is King

SEOの主流は外部対策から内部対策へ

自分がはじめてウェブサイトをつくった15年くらい前は、テキストと背景色を一緒にしてキーワードを隠したり、CSSで画面外にタグを飛ばす怪しげな裏技がもてはやされていた。個人サイトだったので、そこまでSEO対策をする必要がなく面倒くさいだけだと思っていたが、これらのテクニックは次第にGoogleのペナルティ対象としてすたれていったらしい。

10年くらい前からは「タイトルや見出しに適切なキーワードを含んでいて、構造的に無駄がないサイトが強い」といわれるようになり、ひたすらHTML4の仕様書を読んで勉強していた。長年親しんできたtableタグからdivタグを使ったレイアウトに変えて、文法チェックのツールを通しては最高点を出そうと努力したが、SEOの観点からはどれほど意味があったかわからない。

2016年、久々にブログでも書いてみようと思ってWordPressを使ってみたら、見た目がかっこいい無料テーマが山ほどあり、しかもレスポンシブで内部SEO対策済みと、至れり尽くせり…。

以前、かっこいいウェブサイトを見つけて、デザインを真似してHTMLを組んでみたが、後で調べたらWordPressのテーマを使っているだけだった、という経験もある。かつてMovable Typeが主流だったときは、「いかにカスタムして他とかぶらないデザインにするか」に苦労したものだが、現在はテンプレートやテーマがよくできすぎていて構造的にカスタマイズする必要がなく、CSSだけいじればそれほど人とかぶらない(同業者なら気づくという程度)。

今回も、下手に PHPに触れるとかえって見た目が崩れるので、せいぜいスタイルシートで見出しの色とかボーダーを好みのものに変えるくらいで事足りた。その意味では、WordPressを普通に使っていれば、SEO本に書いてある内部対策のテクニックは、ほぼ網羅されているという状況だ。にわかウェブデザイナーとしては出番がなくなって少し寂しい気もするが、コーディングに悩まされず本来の記事執筆に専念できるようになったという意味では、歓迎されるべき潮流だと思う。

最新のSEO対策共通項

上記2冊のSEO関連本を読んで、以下の内容が共通していると思われた。

  • 初心者が陥りがちな過剰な装飾や、下手な検索エンジン対策をいましめる
  • 検索ロボット向けに、正しい論理構造のHTMLを書く
  • Search ConsoleやGoogle Analyticsなど、分析ツールの使い方紹介

結局、デザインの本質に立ち返ったというか、素人でもまじめに価値ある記事を書いていれば自然と検索順位も上がるという、わかりやすいルールになってきたようだ。その意味では、WordPressのような無料CMSツールの普及も相まって、ウェブ制作やブログ執筆のハードルが下がり民主化が進んだのだろう。

今や中学生でもスマホで小説を書く時代だ。ちょっとした小ネタでも、ロングテールの末端で誰かの役に立つかもしれない情報をブログで発信していくのは悪くないだろう。執筆に投資している自分の時間以外、ほとんどお金もかからず資源も使わず、興味ない人には迷惑もかけない趣味なのだから。