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かくてもあられけるよ

アーリーリタイアしてシェアハウスで暮らすノマドなミニマリストのライフハックブログ

無料休憩所「旧前田侯爵邸」の洋館が長期休館に

観光

知る人ぞ知る、目黒区駒場公園内の穴場スポット。旧前田侯爵邸の洋館が、2016年7月1日から2018年9月末(予定)まで、保存整備工事ため2年以上の休館期間に入るようだ。

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国の重要文化財ながら、なぜか入館料無料で見学し放題の都心のオアシス。目黒区民憩いの場として自分も大いに活用させてもらったものだが、最近カフェやコンサートが増えて来館者も多くなってきたので、足が遠のいていた。休館前に久々に遊びに行ってみた。

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旧前田邸洋館は今や自治体公認のコスプレ撮影会場

昭和初期に竣工した前田邸の歴史については他サイトをご参照いただくとして、個人的な見どころを紹介したい。 

まず、駒場公園自体へのアクセスが、最寄りの京王井の頭線駒場東大前駅から徒歩8分、小田急東北沢駅から徒歩13分と、あまり便利ではない。そしてうっそうとした公園の中に鎮座する洋館は周辺道路から隠されており、近所の住民や勤務者にもあまり知られていない。近くにある日本民藝館はわりと有名で訪れる人も多く、余裕があればこことセットで前田邸も見学するのが駒場散歩の定番コースだ。

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月・火曜は休館だが、館周辺でよくコスプレの撮影会をしていて、そちらも見ものだ。どうやら平日に予約すれば館内でも撮影可能らしく、コスプレイベントの参加案内があった。赴きある洋室でゴシックロリータコスチュームプレイとは素晴らしいでないか。前田家も懐が深い。

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休日はたいてい1階のホールでコンサートをやっている。カフェも増設されたが、開いているのを見たことがない。2階は人が少ないので、昔は居間のソファで読書して、疲れたら女中部屋の畳に寝っ転がって昼寝したものだ(ウソ)。そのくらい自由にくつろいでも怒られなそうなスペースだ。

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ただ、当主の書斎と夫妻の寝室だけは立ち入り禁止で、外からしか見ることはできない。

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館は広いが、寝室はダブルベッド。

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洋館の閉館日でも、公園がオープンしている9:00~16:30の間なら、中庭に臨むポーチでまったりできる。ただし夏は蚊が多い。

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洋館はかつて侯爵家の7人と100人の使用人が暮らしていたらしい。多くの部分は公開されているが、いくつか立ち入り禁止の部屋や地下もあるらしい。中庭に煙突が見えるが、もしかすると地下には間宮夫人の悪霊が巣くう、呪われた焼却炉があるのかもしれない。

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女中部屋や従者の部屋も6畳はあって窓からの眺めも良く、こんなところでご奉公して暮らしてみたいと思った。

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旧前田邸和館は豪華絢爛な本格日本建築

洋館の裏手にまわると、打って変わって和風の日本建築がある。

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前田侯爵の別邸で豪華な書院造と庭園があり、こちらも無料で公開されている。洋館とは渡り廊下でつながっていて、二階や茶室もあるらしい。

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余裕があれば一日中、縁側で庭を眺めてみるのもいい。お行儀よくしていれば、坐禅を組んでいてもスタッフさんに注意される心配はなさそうだ。

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メインの客間は床と違い棚、付書院を加えた本格的なつくりで、欄間の繊細な透かし彫りが見どころだ。

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壁紙だけ妙に洋風なので、前田家のハイカラな趣味かと思ったが、ガイドさんに聞いたらオリジナルの金箔張りは高すぎて再現できないので、単なる間に合わせらしい。壁にかかっている古写真で、当時の室内の様子をうかがい知ることができる。

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和館は2016年3月末まで、耐震補強工事で2年近く休館していたのだが、ようやくリニューアルオープンした。入れ替わりで今度は洋館が休館に入るということらしいが、そちらは外壁のレンガを一から焼き直すくらい、本格的な工事になるらしい。重要文化財として、一切の妥協は許されないそうだ。 

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旧岩崎邸庭園と都立9庭園年間パスポート

前田邸と似たような明治期の洋館として、湯島にある三菱財閥系の旧岩崎邸庭園が挙げられる。ジョサイア・コンドルの設計で歴史的建造物としての価値も高い。こちらは入館料400円だが、1,600円の年間パスポートもあるようだ。

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さらに調べると、六義園清澄庭園などの庭園にも入れる「都立9庭園共通年間パスポート」というものが存在するらしい。一般4,000円、65歳以上は2,000円。庭園は東京の西側に集中しているのが難点だが、毎週末に各庭園を散歩すればすぐに元は取れそうだ。ディズニーランドやUSJの年間パスを買うくらいなら、ミニマリストは黙って9庭園を究めよう。