かくてもあられけるよ

セミリタイアしてシェアハウスで暮らすノマドなミニマリストの株主優待日記

鹿児島、指宿の観光名所「砂むし温泉」は犬猫ペットにも大人気

鹿児島県の左側、薩摩半島の南端に指宿(いぶすき)という町がある。ここの観光名所が世界で唯一の砂むし温泉である。

海岸沿いの砂浜に生き埋めにされている衝撃的な光景を見て、一度は体験したいと思っていた。探せば全国に似たような温泉施設はあるようだが、100年前から続く「天然」の砂むしは、指宿がオリジナルといって間違いない。

何も知らずに砂浜を歩いていると、波打ち際から85度の温泉が湧き出してくるという危険地帯ですらある。

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しかし場所が場所なだけに、なかなか行く機会がなかった。東京からならスカイマークかジェットスターの格安航空で鹿児島空港に向かい、そこからレンタカーで2時間くらい南下するのが安上がりである。仕事ついでにやって寄ることができた、砂むし温泉についてレポートしたい。

砂楽は雨でも砂むし体験可能

指宿の温泉街には砂むしが併設されたホテルもあるが、日帰りで立ち寄るなら「砂むし会館砂楽(さらく)」がお手軽だろう。砂むしと普通の温泉セットで浴衣レンタル付き1,080円だ。

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脱衣所も浴場も1階なのに、なぜか2階の受付に上がらなければならない面倒な動線になっている。

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屋上から見下ろすと、砂浜にテントを張ったスペースと、雨でも体験できる屋根付きのブースに分かれている。せっかく晴れているので、砂浜の方が気持ちよさそうだったが、干潮時でなければ利用できないそうだ。

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浴衣の下は何も着てはいけない

砂むしというのは単に砂に埋まることではなく、下から沸いている温泉に、上から砂の重みが加わって効果倍増する仕組みだ。加圧式サウナとでもいうものだろうか。

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砂に入る際は浴衣を着るのだが、当然汗びっしょりになる。説明によると、浴衣の下はパンツも水着もなしで素っ裸というルールらしい。着替えてからサンダルに履き替え、砂浜に辿り着くまで折り返し100mくらいあるのだが、裾を踏んで浴衣が脱げたりしないかと、やや緊張する。

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加圧式岩盤浴のような感じ

屋根付きのスペースはかなり広く100人くらいは同時体験できそうだ。それでもウェブサイトには待ち時間カレンダーがあるので、土日やお盆はごった返すのだろう。スマホを持参すると、係の人が慣れた手つきで砂に埋めた後、記念写真を撮ってくれる。

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砂に生き埋めといってもまったく身動きできないわけでなく、寝そべった上からスコップで砂をかぶせるだけだ。時間が経ったら自分で起き上がって脱出できる。目安の時間は10分間だが、平日で空いていて放っておいてくれる感じなので、20分くらい埋まっていた。

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砂浜は触って熱いというほどではないが、じわっと遠赤外線が出てくる床暖房のようなイメージだ。上に乗せた砂も息苦しいほどではない適度な重さで、長年の研究により絶妙に調整された温度と重さなのだろう。

普段、気持ちよくてもサウナで寝ることはないが、それほど体に負担はないので2~3分うとうとしていたように思う。普通のサウナより、スーパー銭湯にある岩盤浴に近いといえる。ときどき顔のあたりを風が通り過ぎると、涼しくて気持ちがよい。

なぜか中国人観光客が多い

まわりのお客さんはほとんど中国人だった。受け付けに中国語専用のカウンターがあり、ネイティブのスタッフが対応していたので、今日だけ特別というわけではなさそうだ。

本州のほぼ南端で、レンタカーがなければなかなか行きにくい場所だと思うが、見た目のインパクトで観光向けに紹介されたのだろうか。鹿児島を旅していて、ここだけ銀座や富士山のような状態である。うまくやれば指宿は世界にプロデュースできる可能性もありそうだ。

100年前から人気の湯治場

寝ながら観察していると、砂むしブースは徐々にローテーションされているようだ。いろいろ考えると、ここの砂は体から出た毒素がたっぷり染み込んでいるはずだが、しばらく放置しておくことにより「熱湯消毒」されるらしい。

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指宿温泉は年間200万人以上の観光客が訪れるという。砂むしの砂は、100年前から一度も交換されず、2億人の老廃物を吸収した秘伝のタレのように熟成されていることだろう。館内に明治27年の写真が飾られていたが、場所も雰囲気も今と全然変わっていない。

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犬猫にも人気の砂むし温泉

砂むし温泉がおもしろいのは、犬や猫のペットにも効果が高いということだ。砂楽の砂むしに埋まっている動物はいなかったが、指宿の動物病院に頼めばペットを砂に入れてくれるらしい。

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水がないので怖がらないとか、気持ちよすぎてうっとり居眠りするとか、ウェブの写真を見ると犬も猫も仲良く並んでいかにも気持ちよさそうだ。もし自宅のペットが夏バテ気味なら、指宿まで湯治に連れて行ってあげてもいいだろう。