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かくてもあられけるよ

アーリーリタイアしてシェアハウスで暮らすノマドなミニマリストのライフハックブログ

4代目横綱1kgハンバーグ完食。ステーキのどんで肉汁の海に溺れる

「ついに、わたしたちはここまで来た…ユートピアだよ、霧慧トァンさん」

伊藤計劃『ハーモニー』 

総重量1kgを誇るステーキのどん4代目横綱ハンバーグ。4月の2日間限定、各店舗5食限定という難関をくぐりぬけ、ついに相見えることができた。

食べても食べても無限に続くかと思われたが、あっけなく30分で完食。大食いなら1kgでも生ぬるいかもしれないが、おいしく味わえるのはこのくらいが限度だろう。1年越しでついに到達した肉の楽園についてレポートしたい。

どんに通い詰めてクーポン券を育てた

過去の横綱ハンバーグについて、いくつものレビュー記事を見ながら、近くにステーキのどんがなく悔しい思いをしていた。東京郊外に引っ越してから、自宅から3kmくらいの距離にどんがあるのを知り、いつか挑戦してみたいと考えていた。

とはいえレギュラーメニューの3代目横綱ハンバーグは600gで税抜1,599円。日常的に食べられる価格ではなく、毎回500円のワンコインランチに甘んじていた。

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しかしこの4月の肉の日は、最大30%まで成長するステップアップクーポンをもらえる。さらに4/14、21の2日間限定で、新たな4代目がお披露目されるということで、とうとう横綱と対峙するときが来たと知った。

4/9の日曜にクーポンを入手してから決戦の4/14までに、2回はアークミール系列店に通って30%オフまで成長させておいた。さすがに4段階進化するポケモンというのも聞いたことがない。ここから先は未知の領域だ。

どんの「週替わりワンコインランチ」も今週はハンバーグカレーだったので、日曜からほとんどハンバーグが主食になっている。しかも昨日はウルフギャング・ステーキで、超絶美味なプライムビーフのハンバーガーを食してきたところだ。

いろいろ予定が重なってウルフギャングと横綱が連チャンになってしまったのだが、各店舗のハンバーグを比較するにはちょうどよい機会だ。同じ2千円くらいの予算で、質のウルフか量のどんか、どちらが勝利するか興味深い。

開店1時間前に並ぶも行列はできなかった

5食限定という条件なので、4/14は肉の亡者どもが大挙してどんに押し寄せるに違いないと思った。せっかく進化させた30%クーポンは、何としても高額な横綱ハンバーグに使いたい。朝からそわそわしてしまい、開店1時間前にどんに駆け付けた。

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すでに何台か車や自転車が止まっていたので焦ったが、玄関先に行列はできていなかった。暖かい春の陽気の中、ハンバーグへの期待を高めながら待ったが、ほかのお客さんが来たのは開店10分だった。しかも特に横綱狙いというわけでもなさそうな、女性グループだった。

そこからしばらく店内で待たせてもらって真っ先に横綱をオーダー。さすがに平日の午前中から並ぶ人はいなかったようだが、オープンすると続々入店して1キロハンバーグは5食完売してしまったようだ。

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待つこと15分、その間に他の人の料理は続々運ばれてくる。さすがに焼くのに時間がかかるのだろう。先にサラダとパンをもらったが、念のためハンバーグが届くまで手を付けないでおいた。スープバーも今日はスキップだ。

豊潤なる肉の大地を駆けめぐる喜び

そして届いた横綱ハンバーグ。予想はしていたが、鉄板の縁ギリギリまで膨張した冗談のような見た目に思わず吹き出してしまった。3代目にはポテトやブロッコリーが添えられるようだが、4代目に彩りという概念はない。

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フリスビー状の塊を眺めているうちに、どこまでが皿でどこからが料理なのかわからなくなるようなゲシュタルト崩壊が起こってきた。挽肉が隆起して肉汁の川が脂の海に注ぐ…これは壮大な肉の大地、肉楽園が広がるゴンドワナ大陸だ。真円を描く肉塊はまさに惑星ハンバーグ。

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さっそくナイフで肉塊を切り開くと、はちきれんばかりのマグマのごとく肉汁が噴出する。数センチの厚みはあるが、火の通り具合は問題ない。

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一口目はウルフギャングの謎の旨味に比べれば普通のハンバーグの味だが、ソースなしでもいけるくらいおいしい。

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巨大なハンバーグの下には網が敷いてあり、「これではこぼれた肉汁をすすれない」と焦ったが、食べ進めるうちに2分割して外せるとわかった。

前半は付け合わせの大根おろしとガーリックチップを添えていただいた。調味料の辛子はかなりスパイシーだ。半分の500gまでは難なくこなせた。

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飽きないよう、3口ごとにサラダやパンも口に入れたが、肉のボリュームに比べてサイドメニューはすぐになくなってしまいそうだった。

ハンバーグ摂取量と幸福度の関係

全体の2/3ほど食べたところで、急に味覚がマヒしてきた。お腹の具合は問題ないが、一口ごとに口の中に広がる柔らかい肉のうまみが薄れたきた。

肉の楽園で味わえる至福の時間は意外と短い。摂取量と満足度の曲線を描くと以下のような形になる。

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1口目の味覚をMaxとして、そこから「まだまだある」という期待も含めた幸福感の踊り場がある。胃袋の弾性限界で急速に座屈した後、ひずみ硬化域で徐々に破断に向かう。構造力学と似たような心理的プロセスがあるとわかった。

さすがに飽きてきた終盤では、テーブルに備え付けのオニオンソースと醤油ソースを投入した。ハンバーグ用のオニオンソースは、もはやかけても違いを感じられない。ステーキ向けの醤油ソースの方が味が濃くて変化を楽しめた。

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金網の下のタマネギ層と水たまり

残り少ないハンバーグを名残惜しみながら完食した。最後に網をどけて鉄板に溜まった肉汁をすすろうとしたが、ここになぜかスライスされたタマネギの層があったので、先に片づけた。

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タマネギは薄味で水っぽかったのが残念だ。そこで意欲も失せてしまって、鉄板に顔を突っ込んで舐めまわすのはやめておいた。肉汁はお肉から染み出る瞬間がうまいのであって、冷えた汁だけすすってもイマイチな気がする。

下に溜まっているのが肉から出た汁なのか、タマネギから出た水分なのか、調理用の油なのか正体は不明。しかしハンバーグが液体に漬かってふやけるのを避けるために、金網が敷かれていたと推測される。

さすがステーキのどん、特大ハンバーグも4代目ともなれば、おいしく食べられる工夫が凝らされている。これだけ巨大なハンバーグをむらなく焼き上げる技術は相当なものだろう。

1kgのハンバーグ、下層のタマネギまで完食に要した時間は30分ほどだった。最後の方はやや冷めてしまったので、本来なら500gずつ2つに分けるとかした方が、つくる方も簡単だろう。

ちなみに横綱ハンバーグ1kgのカロリーは、驚異の3,000kcal超えと判明…。

30%オフの適用後に新たなクーポンが…

お会計は税込1,726円だが、計画通り30%オフのクーポンを適用して1,209円。連日のどん通いで吉野家優待券は使い果ててしまったのでSuicaで決済した。もちろんTポイントを貯めるのも忘れない。

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お土産で14%割引の新たなオレンジクーポンをもらえた。1枚だけかと思っていたら、4、5、6月にそれぞれ使えるチケットが3枚連なっていた。

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これは「次週金曜の横綱の日にまたおいで」という肉魔人リブ・ロインからの招待だろうか。ハンバーグ星人の挑戦は続く。

旨味のウルフギャングか、総重量の横綱か

1年間夢に見ていた、どんの横綱ハンバーグを体験できて幸せだった。3代目の600gを通り越していきなり4代目1kgへの挑戦だったが、決して無理ではないとわかった。味はともかく、腹に詰め込むだけならもう200gはいけたと思う。ただし、余力があるならパンやスープを追加した方が楽しめる。

2千円前後のプレミアムハンバーグとして、ウルフギャングと横綱1kgのどちらを選ぶかは難しいところだ。話のネタとしては横綱の方がおもしろいが、毎週食べたいかと聞かれるとそこまででもない。ウルフギャングのハンバーガーもボリュームは相当なものなので、ここは熟成肉の旨味が強烈なウルフの肉に軍配を上げたい。

ただし溢れんばかりの肉汁好き、ラーメンのスープのように底に溜まった液体をすすりたいなら、どんの横綱しかない。水たまりのように肉汁が出すぎてハンバーグがふやけるなど、他では聞いたことがない。

「しかしわたしは、あの予言者をも招いて、わたしのわきにすわらせ、飲食を供することにしよう。そしてまことに、かれが溺れ死ぬことができる海がいまもあることを、かれに示そう」

ニーチェ『ツァラトゥストラ』中央公論社 手塚富雄訳

さあ、果てしなく続く肉汁の海に漕ぎ出そう。来週4/21にもう一度横綱を食べられるチャンスはある。

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